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コメディーの達人ジャド・アパトーが撮った、自分史上最も正直な物語

Fiction at Its Most Honest

2020年8月22日(土)15時30分
H・アラン・スコット

――コメディアンがヒューマンなドラマで名演技を見せるのはなぜ?

コメディアンには正直な人が多い。裏表がなくて、とても知的だ。こうした資質は演技に欠かせない。だから、歴史に残る名演を見せることもある。『トゥルーマン・ショー』のジム・キャリーだとか、『パンチドランク・ラブ』のアダム・サンドラーだとか。シリアスなドラマでは、必ずしも笑いは必要ではない。でもコメディーでは、シリアスな演技と笑いの両方が必要だ。

――9.11は、映画におけるニューヨークの描き方にどう影響した?

今回消防署での撮影で、あの事件に深い関わりを持っていたり、あのとき大切な人を失った人に大勢出会った。テロからまだ数カ月しかたっていない気がした。あんなに勇敢な人々を、僕はほかに知らない。一緒にいると、自分が変わるのが分かった。

――新型コロナウイルスの大流行は、いい意味でコメディーを変えるだろうか。

コメディーの見方は確実に変わるね。コロナの力で、今まで隠れていた人間の本質があらわになるから。

<本誌2020年7月14日号掲載>

<関連記事:どの俳優も共演者を6人たどればケビン・ベーコンに行き着く!?

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