最新記事

南米

ブラジル大統領ボルソナロ「コロナ規制は経済殺す」 自ら感染しても再び持論展開

2020年7月20日(月)11時32分

ブラジルのボルソナロ大統領(写真)は、新型コロナウイルス感染拡大抑制のために実施されたロックダウン(都市封鎖)はブラジル経済を「窒息させており、殺しつつある」と述べた。ブラジリアで撮影(2020年 ロイター/Adriano Machado)

ブラジルのボルソナロ大統領は18日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のために実施されたロックダウン(都市封鎖)はブラジル経済を「窒息させており、殺しつつある」と述べた。

大統領は、一部自治体で実施された規制に言及し「賃金と仕事がなければ人は死ぬ。封鎖は殺す」と主張。一部の政治家は外出禁止令により、経済が窒息させられたと述べた。

ブラジル経済は今年、新型コロナ流行により6.4%のマイナス成長になると予想されている。

7日に感染が確認された大統領は、ブラジリアの官邸の敷地内で、マスクを着用し、数メートルの距離を取った上で支持者らと面会した。

大統領は感染した後も体調は良いとした上で、科学的に効果を示す根拠がないとされる抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」を服用していることが良好な体調につながっているとの持論を展開。記者団に「私がこの薬の効果を示す生きた証拠だ」と述べた。

このほかに、抗寄生虫剤の投与も受けているとした。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・感染防止「総力挙げないとNYの二の舞」=東大・児玉氏
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・東京都の新型コロナウイルス新規感染188人、4日ぶりで200人下回る 7月合計3000人突破
・インドネシア、地元TV局スタッフが殴打・刺殺され遺体放置 謎だらけの事件にメディア騒然


20200721issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年7月21日号(7月14日発売)は「台湾の力量」特集。コロナ対策で世界を驚かせ、中国の圧力に孤軍奮闘。外交・ITで存在感を増す台湾の実力と展望は? PLUS デジタル担当大臣オードリー・タンの真価。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ノルウェーSWF、イスラエル資産運用契約を解約 ガ

ワールド

トランプ氏、プーチン氏と「手探り」の会談へ 領土交

ワールド

ウクライナ大統領、印・サウジ首脳と電話会談 米ロ会

ワールド

再送-ウクライナ大統領、サウジ皇太子と電話会談 平
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入する切実な理由
  • 2
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客を30分間も足止めした「予想外の犯人」にネット騒然
  • 3
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた「復讐の技術」とは
  • 4
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 5
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 6
    なぜ「あなたの筋トレ」は伸び悩んでいるのか?...筋…
  • 7
    「靴を脱いでください」と言われ続けて100億足...ア…
  • 8
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 9
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 10
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 3
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 4
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 5
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 6
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 7
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 8
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 9
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をデ…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中