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延期の東京五輪、2021年7月23日ー8月8日で決定=森組織委会長

2020年3月30日(月)22時35分

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は30日、東京五輪の日程について、2021年7月23日から8月8日とすることを決定したと明らかにした。代表撮影(2019年 ロイター)

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は30日、東京五輪の日程について、2021年7月23日から8月8日とすることを決定したと明らかにした。パラリンピックは、8月24日から9月5日まで行う。国際オリンピック委員会(IOC)も臨時理事会を開き、新たな日程を承認した。

森会長は「開催日程は準備の要」と述べ、早期の決定によって、準備を加速することができるとした。

東京五輪・パラリンピックは、1年程度の延期として新たな日程調整を行っていた。春開催の可能性も議論の俎上に上ったものの、予選などで選手にとってハードなスケジュールになることや、新型コロナウイルスの動向を見るうえで少しでも長い期間があったほうが良いことから「夏開催の方がメリットが多い」(森会長)と判断したという。

来年夏には7月に水泳世界選手権、8月に陸上世界選手権が予定されているが、武藤敏郎事務総長は「IOCが国際競技連盟(IF)と緊密な連携を取っている。そのうえで、IOCは、来年夏の開催を受け入れることが可能と判断した」と述べ、調整が可能であるとの認識を示した。

また、大会スポンサーについては、今年で契約が切れる。武藤事務総長は「延長をお願いしたい。スポンサーからは、延長に特段の異論があるとは聞いていない」とした。また、スポンサーによる新たな拠出については「何も決まっていない」と語った。

(清水律子)

[ロイター]


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