香港、80万人が抗議デモ 区議会選後で最大規模

１２月８日、香港中心部で、政府への抗議デモが実施された。（２０１９年　ロイター/Danish Siddiqui）

香港中心部で8日、政府への抗議デモが実施された。11月の区議会議員選挙で民主派が大勝して以降最大規模のデモで、主催した民主派団体「民間人権陣線（民陣）」の発表によると80万人が参加した。

同団体が呼びかけたデモが許可されたのは8月以降で初めて。デモ参加者は「自由のために戦おう。香港と共に立ち上がろう」と呼びかけながら、香港島のビクトリア公園から金融機関などが集まる中心部まで行進した。

「2020年の願いは普通選挙の実施」と書かれたプラカードを掲げたデモ参加者の学生は、「もうすぐクリスマスだが、祝う気持ちになれない」と述べた。

香港政府トップの林鄭月娥（キャリー・ラム）行政長官は、人々の声に耳を傾けていると主張しているが、民主派が圧勝した先月の選挙後も譲歩する姿勢を示していない。

抗議活動者は、ラム氏の辞任や拘束したデモ参加者の釈放などを含む「5大要求」の全てが応じられるべきだと主張している。

夜になると一部のデモ参加者が、中国銀行の建物の壁に中国政府を批判するような落書きをした。

警察はこの日、11人を逮捕し、アーミーナイフや爆竹、半自動ピストルや銃弾などを押収したと発表した。

［香港　ロイター］

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