英インペリアル・カレッジ・ロンドンのアンドルー・エドワーズ講師(分子微生物学)は「CBDの抗菌的特性はこれまで知られていなかった。薬剤耐性のある菌株に対して作用がありそうだと分かったことは重要だ」と、実験に関わっていない立場から本誌に語った。

「CBDの利用については、かなり研究されている。感染治療に効果があるとはっきりすれば、すぐに臨床利用まで進むのではないか」と、エドワーズは言う。ただし今回の研究では、グラム陽性菌に効くことしか分かっていない。抗生物質の開発が難しいグラム陰性菌については効果がみられなかった。

てんかんや炎症の治療では、CBDは既に臨床段階にある。5月にはアメリカの研究チームが、麻薬性のオピオイド鎮痛薬の依存症に苦しむ患者の治療にCBDを利用できる可能性を示した。その裾野は確実に広がっている。

<本誌2019年7月30日号掲載>

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