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英国とEU、離脱合意草案で合意 英議会の強硬派は反発

2018年11月14日(水)08時22分

11月13日、英国と欧州連合(EU)の交渉官は、英EU離脱合意の草案で合意し、政治的な承認を得るためメイ首相に送られた。EU高官が明かした。ロンドンで撮影(2018年 ロイター/TOBY MELVILLE)

英国と欧州連合(EU)の交渉官が、英EU離脱合意の草案で合意した。EU高官が13日、ロイターの取材で明かした。メイ首相は14日に閣議を招集して案を示す。

草案合意が伝わると、英議会内のEU懐疑派は反発した。合意に議会の承認は得られるかは依然不透明だ。

EU高官は「文面で共通理解が得られた」と語った。英政府筋も、EU離脱合意の文面で合意に達したと明らかにした。

英首相官邸によると、メイ首相が14日の1400GMT(日本時間午後11時)に閣議を招集、合意素案を検討し、次の方策を決める。閣僚らは閣議前に、文面を読むよう求められたという。

複数の外交筋は、メイ内閣が14日の閣議で合意案を了承した場合、EU側も承認に向け今月25日に特別首脳会議を開く可能性があるとの見方を示した。

合意案は数百ページに及ぶとみられるが、具体的な文言について英政府は一切詳細を明かしていない。焦点となる北アイルランド国境問題についてEU関係筋3人は、問題を解決できない場合のバックストップ(安全策)として、関税制度は原則的に英国がある程度規則を決められるものの、北アイルランドは特例としてEU規則に従う案が浮上していると指摘。また英国とEUの主張の差を埋めるための見直し制度も盛り込まれているとした。

英ポンドは当初、対ドルで1.3036ドルに急伸した。

草案合意を受け、英国内政党はさまざまな反応を示した。

メイ政権を支える北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)のドッズ副党首は、実際に詳細を見極める意向を示した。

野党・労働党は、明るみに出た合意が自国にふさわしい内容となる公算は小さいとの見方を明らかにした。

保守党議員のリースモグ氏や、ジョンソン前外相ら強硬離脱派は、メイ氏が自国を売り渡したと非難し、反対する考えを示した。

[ロンドン 13日 ロイター]


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