9日に投開票されたスウェーデン総選挙の暫定結果によると、反移民を掲げる極右・スウェーデン民主党が躍進し、議会の過半数を制する勢力がない「ハングパーラメント(宙づり議会)」となる見通しとなった。

選挙当局によると、ほぼ全ての選挙区の開票結果を集計した段階で、中道左派の与党・社会民主労働党と緑の党に左翼党を加えた勢力が40.6%の票を獲得する見通し。

穏健党、キリスト教民主党、中央党、自由党で構成する野党中道右派は40.3%を獲得する見込みだ。

反移民を掲げるスウェーデン民主党の得票率は17.6%となる見通しで、4年前の前回選挙(12.9%)を上回っている。

スウェーデン民主党のオーケソン党首は党の集会で「われわれは今後数週間、数カ月、数年にスウェーデンで起きることに対し大きな影響力を手にする」と述べた。

また、中道右派連合が首相候補に立てる穏健党のウルフ・クリステルソン党首に対し、スウェーデン民主党の支持を求めるか、ロベーン首相率いる社会民主労働党政権を再び受け入れるか選択するよう呼びかけた。

クリステルソン氏はロベーン首相の辞任を求めたが、一方で「選挙戦を通じ、中道右派連合はスウェーデン民主党との連立や政権樹立協議に応じないことを完全に明確にしてきた」と強調し、オーケソン氏の要求を一蹴した。

ロベーン首相は辞任しないと言明し、政党間の協力を呼びかけた。

欧州では近年、移民やグローバル化を巡る懸念を背景に極右勢力が躍進しており、スウェーデンでは2015年の難民流入を受けて社会保障制度などを巡る懸念が深まり、世論の分断が進んだ。

スウェーデンの総選挙は、来年5月に欧州議会選挙を控えるEUにとっても、EU懐疑派躍進への警戒感を強める結果となる。

[ストックホルム 9日 ロイター]
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