最新記事

日本経済

人工知能、IoT、ビッグデータなどで100兆円超す経済拡大目指す

日本政府、新3本の矢で目指すGDP600兆円経済の実現に向け今年の成長戦略を発表

2016年4月20日(水)10時56分

4月19日、政府は産業競争力会議で、新3本の矢で目指すGDP600兆円経済の実現に向け、新たな有望成長市場創出を目玉とする今年の成長戦略の全体像を示した。写真は東京駅付近、2月撮影(2016年 ロイター/Thomas Peter)

 政府は19日夕の産業競争力会議で、新3本の矢で目指すGDP600兆円経済の実現に向け、新たな有望成長市場創出を目玉とする今年の成長戦略の全体像を示した。

 自動走行などの第4次産業革命や、世界最先端の健康立国を目指した保険外サービス促進、スポーツの成長産業化などを含め、総額100兆円を上回る経済拡大を目指す。

 「600兆円に向けた官民戦略プロジェクト10」(仮称)と名付けられたこの成長戦略は、昨年度までの日本再興戦略を刷新し、同会議で昨年来議論されてきたさまざまな政策を10項目にまとめて盛り込んだ。

 IoT(モノのインターネット)やビッグデータ、人工知能、ロボットの活用による第4次産業革命により、2020年には付加価値創出30兆円を目指す。20年には高速道路での自動走行を実現、3年以内にドローン配送を実現、中堅中小企業のロボット導入コストを2割削減すべく1万社を重点支援することなどが盛り込まれる。

 また世界最先端健康立国を目指し、健康保険外サービスの促進で4兆円市場を創出したり、ロボット活用で介護負担を軽減することで、健康関連市場規模を20年には足元の16兆円から26兆円に増やす。

 環境エネルギーの制約の克服と投資拡大に向け、エネルギー関連投資を足元の18兆円から30年に28兆円まで増やす。

 さらにスポーツの成長産業化を初めて盛り込み、市場規模を現在の5.5兆円から25年に15兆円に拡大する。

 このほか、住宅リフォーム市場活性化やサービス産業の生産性を倍増させて付加価値向上を目指すなどの政策も含まれる。

 こうした新たな産業構造への転換を支える人材創出にも力を入れ、初等中等教育でのプログラミング教育の必修化や高等教育での数理・情報教育の強化のほか、世界最速級の外国人高度人材の永住権付与の迅速化を図る。

 (中川泉 編集:橋本俊樹)

[東京 19日 ロイター]

120x28 Reuters.gif
Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ2都市にロシアが攻撃、和平協議直後

ビジネス

乳児ボツリヌス症の集団感染、バイハート社の粉ミルク

ワールド

北朝鮮抑止「韓国が主な責任」、米国防総省が関与縮小

ワールド

トランプ政権のEVインフラ助成金停止は違法、米地裁
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 3
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な一部」ではないと指摘
  • 4
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 5
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 6
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 7
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 8
    コンビニで働く外国人は「超優秀」...他国と比べて優…
  • 9
    老化の9割は自分で防げる...糖質と結び付く老化物質…
  • 10
    3年以内に日本からインドカレー店が消えるかも...日…
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な一部」ではないと指摘
  • 4
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 10
    韓国が「モンスター」ミサイルを実戦配備 北朝鮮の…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中