最新記事

テロ

パリ同時多発テロの主犯格が死亡、仏検察が確認

パリ郊外での制圧作戦で、モロッコ系ベルギー人のISメンバー、アブデルハミド・アバウド容疑者(28)の遺体が発見された

2015年11月20日(金)02時19分

11月19日、パリ検察当局はパリ同時攻撃の主犯格とされるアブデルハミド・アバウド容疑者の死亡を確認した。「イスラム国」機関誌に掲載された容疑者とみられる写真。(2015年 ロイター)

 パリ検察当局は19日、13日に発生したパリ同時多発攻撃の主犯格とされるアブデルハミド・アバウド容疑者(28)が、警察当局によるパリ郊外での制圧作戦で死亡したことを明らかにした。

 容疑者の遺体と指紋が一致、死亡を確認した。全身に銃弾を受けた状態で遺体が発見されたとしたが、自爆したかどうかは不明としている。

 アバウド容疑者はモロッコ系ベルギー人のイスラム系過激派組織「イスラム国」メンバーで、前週末に起きたパリ同時多発攻撃を首謀した人物とされる。今回の制圧作戦では、容疑者のいとこと見られる女も自爆し死亡した。

 バルス仏首相は議会に容疑者の死亡確認を報告、議員からは拍手が起こった。

 欧州各国政府は事件発生前、アバウド容疑者の所在について、シリアに滞在しているとみていた。だが実際には、容疑者が当局の監視の目を逃れパリに潜伏していたことが確認されたことになり、欧州の国境警備体制の難しさを浮き彫りにした。

[パリ 19日 ロイター]

120x28 Reuters.gif
Copyright (C) 2015トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

前教皇の路線継承、教理大きく変更せず レオ14世が

ワールド

トランプ氏のアフガン基地返還要求発言、米政府関係者

ワールド

アングル:仏新首相、富裕税が政権の命運左右 202

ワールド

原油先物は小動き、週間では2週連続の上昇へ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 5
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 6
    アジア作品に日本人はいない? 伊坂幸太郎原作『ブ…
  • 7
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 8
    「ゾンビに襲われてるのかと...」荒野で車が立ち往生…
  • 9
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 10
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 9
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 10
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 5
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中