最新記事

気象

韓国の空に開いた巨大な穴は不吉の予兆?

2023年9月13日(水)21時00分
川口 陽
巨大な穴が空いた空の雲

突然空の雲に巨大な穴が空いた理由は……? YTN / YouTube

<世界各地で地震や大雨などの災害が続発するなか、現れた不思議な雲は......>

天高く馬肥ゆる秋。そんな秋晴れの青空が広がる韓国東北部の江原道春川(カンウォンド・チュンチョン)で、9月12日、空の真ん中に巨大な円形の穴が開いた奇妙な形の雲が現れて、SNSなどで話題を集めた。中央日報、YTNなど韓国メディアが報じた。

地震や不吉な出来事の前触れ?

世界各地で地震や洪水などの災害、異常気象が報じられるなか、この不思議な現象も何かしら災害の予兆なのではないか? そう考えてもおかしくない不思議なできごとに、市民たちは足を止め、スマホで撮影した。

ネットの掲示板やSNSにはこの雲を撮影した写真が相次いで掲載されたが、ネットユーザーたちは「リアルタイムの春川の空です。合成ではない」「知人が不思議な雲を撮って送ってくれた」などの反応を示した。

こうしたネットでの反応に対応したのが江原気象庁。13日になって今回の現象について「前日午前11時ごろ、春川地域の上空には空に穴が空いたような形の雲が形成された。これは『穴あき雲(hole punch cloud、fallstreak holeとも)』と呼ばれる現象で、薄い雲の層の間に氷の結晶が形成され、その重さに耐え切れず下降しながら周りの水蒸気を吸収し、まるで空に穴が空いたように現れる」と説明。

また「『穴あき雲』は珍しいものだが、継続して現れる現象だ。3年前、慶尚北道永川(キョンサンブクトヨンチョン)でも確認されており、非常に珍しい現象ではない」として、災害や異常気象などとの関連を一蹴した。

>>【動画】空に開いた巨大な穴の正体は......

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米ジェフリーズ、6─8月は74%減益、運用部門が大

ワールド

米・EU、10月に首脳会談 鉄鋼関税巡る合意期限控

ビジネス

米金融機関、対中ハイテク投資規制の明確化求める

ワールド

ブルキナファソでクーデター未遂、軍事政権が発表

今、あなたにオススメ

MAGAZINE

特集:日本化する中国経済

特集:日本化する中国経済

2023年10月 3日号(9/26発売)

バブル崩壊危機/デフレ/通貨安/若者の超氷河期......。失速する中国経済が世界に不況の火種をまき散らす

メールマガジンのご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    黒海艦隊「提督」の軽過ぎた「戦死」の裏に何があったのか

  • 2

    ロシア黒海艦隊、ウクライナ無人艇の攻撃で相次ぐ被害──「大規模反攻への地ならし」と戦争研究所

  • 3

    本物のプーチンなら「あり得ない」仕草...ビデオに映った不可解な行動に、「影武者説」が再燃

  • 4

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗…

  • 5

    ウクライナが手に入れた英「ストームシャドウ」ミサ…

  • 6

    ウクライナ軍の捕虜になったロシア軍少佐...取り調べ…

  • 7

    最新兵器が飛び交う現代の戦場でも「恐怖」は健在...…

  • 8

    電撃戦より「ほふく前進」を選んだウクライナ...西側…

  • 9

    「可愛すぎる」「飼いたくなった」飼い主を探して家…

  • 10

    「嘔吐する人もいた」アトラクションが突如故障、乗…

  • 1

    黒海艦隊「提督」の軽過ぎた「戦死」の裏に何があったのか

  • 2

    最新兵器が飛び交う現代の戦場でも「恐怖」は健在...「スナイパー」がロシア兵を撃ち倒す瞬間とされる動画

  • 3

    マイクロプラスチック摂取の悪影響、マウス実験で脳への蓄積と「異常行動」が観察される

  • 4

    これぞ「王室離脱」の結果...米NYで大歓迎された英ウ…

  • 5

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗…

  • 6

    「ケイト効果」は年間1480億円以上...キャサリン妃の…

  • 7

    J.クルーのサイトをダウンさせた...「メーガン妃ファ…

  • 8

    ロシアに裏切られたもう一つの旧ソ連国アルメニア、…

  • 9

    常識破りのイーロン・マスク、テスラ「ギガキャスト」に…

  • 10

    ロシア黒海艦隊、ウクライナ無人艇の攻撃で相次ぐ被…

  • 1

    イーロン・マスクからスターリンクを買収することに決めました(パックン)

  • 2

    <動画>ウクライナのために戦うアメリカ人志願兵部隊がロシア軍の塹壕に突入

  • 3

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗組員全員死亡説も

  • 4

    黒海艦隊「提督」の軽過ぎた「戦死」の裏に何があっ…

  • 5

    コンプライアンス専門家が読み解く、ジャニーズ事務…

  • 6

    「児童ポルノだ」「未成年なのに」 韓国の大人気女性…

  • 7

    サッカー女子W杯で大健闘のイングランドと、目に余る…

  • 8

    「これが現代の戦争だ」 数千ドルのドローンが、ロシ…

  • 9

    「この国の恥だ!」 インドで暴徒が女性を裸にし、街…

  • 10

    ロシア戦闘機との銃撃戦の末、黒海の戦略的な一部を…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中