最新記事

教育

東大生に育てたいなら、子供に「100点」を目指させてはいけない

2017年12月26日(火)18時14分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

いつでも逆転できる関係を

また、子供に期待するあまりに、それが「依存」へとつながっていく親も増えている。子供が大学進学などで家を出てから、あるいは結婚して家庭を築いた後にも、相変わらず子供の話しかしない、子供以外に楽しみがなく「何で生きているのかわからない」と話す人さえいるという。その結果、「私を見捨てないで」と子供にすがる親が実際にいるのだ。

そんな親は子供にとって迷惑なだけだと楠本氏は警告する。親ならば、子供の独り立ちを応援すべきだし、「あなたはあなたの人生を生きなさい」というくらい冷めた部分を持っているべきだ、と。そして、いずれ自分が年老いたときのためにも「いつでも逆転できる関係」を築くよう勧めている。

子供の才能を伸ばすには、親の果たす役目がより重要な時代になっている。だが一方で、そんな親の期待が子供を潰してしまうこともある。親としてはもどかしいかもしれないが、この事実を認識してサポート役に徹することで、よりよい親子関係となっていくのだろう。

全力で応援しながらも、最終的には、自分自身で進むべき道を選び、決断できるような人間に育てる。人工知能(AI)時代に生きる彼らには、自分の頭で考える力こそ求められる。親だからこそ、そうした長い目で先を見て、子供の将来を見据えていきたい。


『12歳までに「自信ぐせ」をつけるお母さんの習慣』
 楠本佳子 著
 CCCメディアハウス


ニューズウィーク日本版のおすすめ記事をLINEでチェック!

linecampaign.png

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

米国、台湾向け原油・LNG供給を拡大へ=駐台代表

ビジネス

中国1─2月工業部門利益、前年同期比15.2%増 

ワールド

イラン紛争の影響はコロナ禍に匹敵も、プーチン氏が言

ワールド

トランプ氏、イランのエネ施設攻撃を4月まで延期 「
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終回に世界中から批判殺到【ネタバレ注意】
  • 3
    「俺たちはただの人間だ」――BTSが新アルバム『ARIRANG』に託した想い、全14曲を【徹底分析】
  • 4
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 5
    意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「…
  • 6
    デンマーク王妃「帰郷」に沸騰...豪州訪問で浮かび上…
  • 7
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 8
    トランプが誤算? イラン攻撃延期の舞台裏、湾岸諸国…
  • 9
    「予想よりも酷い...」ドラマ版『ハリー・ポッター』…
  • 10
    親の遺産はもう当てにできない? ベビーブーム世代…
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 3
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラリアの「NVES規制」をトヨタが切り抜けられた理由
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 6
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 9
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 10
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中