ＢＡＴ、米で未承認電子たばこ試験販売中止 ＦＤＡが取り締まり強化

１０月２８日、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ（ＢＡＴ）は、米国で未承認の使い捨て電子たばこを試験的に販売する計画を一時停止したと明らかにした。写真は米国で無許可の電子たばこ製品が押収された後、箱を整理する人。９月１０日、米イリノイ州ベンセンビルで撮影（２０２５年　ロイター/Octavio Jones）

Emma Rumney

［ロンドン　２８日　ロイター］ - 英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ（ＢＡＴ）は、米国で未承認の使い捨て電子たばこを試験的に販売する計画を一時停止したと明らかにした。米食品医薬品局（ＦＤＡ）が未承認製品の取り締まりに動いていることが背景。

米国では中国製を中心に未承認の電子たばこが出回り、たばこ各社が米政府に対応を要請。ＦＤＡは最近、未承認製品や関係企業への取り締まりを強化していた。

ＢＡＴの米子会社レイノルズ・アメリカンは今年、ＦＤＡの認可申請中の状態で「ビューズ・ワン（Vuse One）」を試験的に販売する計画を打ち出していた。この計画を巡り、ＦＤＡは９月に書簡でレイノルズに警告し情報の提供を求めたとされる。

レイノルズの広報担当者は、「予定されていた一部の州におけるビュ－ズ・ワンの試験的発売は延期された」とロイターに語った。延期の決定はＦＤＡの書簡を受け取る前に下したもので、警告とは無関係と説明。「適切な時期に市場に投入する」述べた。