ニュース速報
ワールド

トランプ氏、CIAにベネズエラ秘密作戦承認 マドゥロ政権に圧力

2025年10月16日(木)11時04分

トランプ米大統領は15日、米中央情報局(CIA)にベネズエラでの秘密工作を実施する権限を与えていたとする報道を確認した。2月撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 15日 ロイター] - トランプ米大統領は15日、米中央情報局(CIA)にベネズエラでの秘密工作を実施する権限を与えていたとする報道を確認した。米国はベネズエラのマドゥロ政権に対する圧力を急速に強化している。

秘密工作については、米紙ニューヨーク・タイムズが複数の当局者の話として報じていた。米政権はマドゥロ大統領の逮捕や有罪判決につながる情報に5000万ドルの報奨金を提示している。

トランプ氏は、大量の麻薬がベネズエラから米国に流入しており、その多くが海路で密輸されているため、今回の措置を承認したと説明。「われわれは海を非常にうまく管理しているので、今は陸地を検討している」と述べた。

トランプ氏は麻薬密輸が疑われる船舶を沿岸警備隊に停止させなかった理由を問われ、そのような取り組みは「政治的に正しい」ものの、効果がないと指摘した。こうした取り締まりは米国で数十年にわたり行われてきた慣行だった。

また、「ベネズエラは圧力を感じていると思う」と述べたが、CIAにマドゥロ大統領を処刑する権限があるかどうかという質問には回答を控えた。

ベネズエラが精神医療施設の患者を含む大量の囚人を米国に流入させているとも非難したが、彼らがどの国境を越えて米国に入国しているのかについては明言しなかった。

ベネズエラ政府はトランプ氏の発言が国際法に違反していると非難し、米政権が同国の石油資源を目的とした「政権転覆」作戦を正当化しようとしていると主張した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

小泉防衛相、中国軍のレーダー照射を説明 豪国防相「

ワールド

米安保戦略、ロシアを「直接的な脅威」とせず クレム

ワールド

中国海軍、日本の主張は「事実と矛盾」 レーダー照射

ワールド

豪国防相と東シナ海や南シナ海について深刻な懸念共有
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 2
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    『ブレイキング・バッド』のスピンオフ映画『エルカ…
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 10
    ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パート…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 7
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 8
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中