ニュース速報
ワールド

英右派「リフォームUK」、10年居住許可の販売提案 25万ポンドで

2025年06月24日(火)11時19分

 反移民などを掲げる英国右派ポピュリスト政党「リフォームUK」は23日、裕福な移住希望者が25万ポンドを支払って「ブリタニア・カード」を購入すれば10年間の英国居住許可が与えられ、外国での所得や資産、キャピタルゲインに対する英国税を免除する政策案を発表した。写真は同党を率いるナイジェル・ファラージ氏。バーミンガムで3月撮影(2025年 ロイター/Isabel Infantes)

[ロンドン 23日 ロイター] - 反移民などを掲げる英国右派ポピュリスト政党「リフォームUK」は23日、裕福な移住希望者が25万ポンド(約33万8000ドル)を支払って「ブリタニア・カード」を購入すれば10年間の英国居住許可が与えられ、外国での所得や資産、キャピタルゲインに対する英国税を免除する政策案を発表した。

2029年半ばまでに実施される議会下院の総選挙に向けて発表された政策案は、与党の労働党と一線を画した。英政府は、長期にわたって外国での収入に対する英国税をほとんど、あるいは全く支払ってこなかった非居住納税者(ノンドム)に対する免税措置を廃止した。

リフォームUKを率いるナイジェル・ファラージ氏は、ブリタニア・カードの販売で直接得られる収入を英国のフルタイム労働者のうち下位10%の低所得者に分配することを提唱。移住者が英国に持ち込む資産や、英国で稼いだ収入への課税は財政に恩恵をもたらすとの見方を示した。

ファラージ氏は、ノンドムや英国人ら約1万800人の富裕層が2024年に英国から流出したと訴えたが、脱税と租税回避を調査している団体のタックス・ジャスティス・ネットワークはこの数値が不正確だと異議を唱えている。

ファラージ氏は「私たちは非常に具体的な目的で行動している」と訴えた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:値上げ続きの高級ブランド、トランプ関税で

ワールド

訂正:トランプ氏、「適切な海域」に原潜2隻配備を命

ビジネス

トランプ氏、雇用統計「不正操作」と主張 労働省統計

ビジネス

労働市場巡る懸念が利下げ支持の理由、FRB高官2人
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    オーランド・ブルームの「血液浄化」報告が物議...マイクロプラスチックを血中から取り除くことは可能なのか?
  • 3
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿がSNSで話題に、母親は嫌がる娘を「無視」して強行
  • 4
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 5
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 6
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 9
    ハムストリングスは「体重」を求めていた...神が「脚…
  • 10
    これはセクハラか、メンタルヘルス問題か?...米ヒー…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 4
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 5
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 6
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 7
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 8
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 9
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 10
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 7
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中