[北京 8日 ロイター] - 中国は8日、トランプ米大統領が対中関税をさらに50%引き上げた場合、「最後まで付き合う」と表明した。米側が求める報復措置の撤回を拒否したことで、世界の2大経済大国間の対立がさらに激化する恐れがある。
トランプ氏は7日、中国が対米報復関税を撤回しなければ、9日から50%の追加関税を課すと表明した。
双方が譲歩しなければ、中国製品に対する米関税は合わせて104%に上昇する可能性がある。
ただ、これまでのトランプ関税で中国輸出業者の利益率はすでに限界まで縮小しており、さらなる関税引き上げは米国の瀬戸際政策と中国排除の欲求を強調するだけだとアナリストは指摘する。
中国商務省は、米国の「脅迫的な性質」を決して受け入れないと反発。報道官は声明で、米国の脅しは「間違いの上に間違いを重ねる」ものだとし、相互尊重と対等な立場での対話を通じて相違を解決するよう求めた。
その上で「もし米国が自らの考えだけで行動するなら、中国は最後まで付き合うだろう」と述べた。
エコノミスト・インテリジェンス・ユニットのシニアエコノミスト、シュー・ティエンチェン氏は「中国はすでに60%を超える関税率に直面しているのだから、50%上がろうが500%上がろうが関係ない」と話す。
「中国ができることは、米農産物の購入を止め、米国の関税に合わせ、化学の元素周期表全体に輸出規制を拡大することだ」と述べた。
また、ユーラシア・グループの中国担当ディレクター、ダン・ワン氏は「関税が35%を超えると、輸出部門の利益は実質的に全て消えてしまう」とし、「そうなると、中国は米国に一切輸出しなくなるだろう。1000%になる可能性もあるが、貿易がないなら害はない」と述べた。また、今後は欧州が中国にとって最も利益が出る市場になるとの見方を示した。
習近平国家主席は11日にスペインのサンチェス首相と会談する。米関税のほか、中国の電気自動車(EV)輸出を巡る欧州連合(EU)との貿易問題が議題になる可能性が高い。習氏はその後、マレーシア、ベトナム、カンボジアを訪問する。