ニュース速報
ワールド

ミャンマー国境で救出の200人を中国に移送、タイの詐欺グループ摘発

2025年02月19日(水)13時00分

 タイ国防省の報道官は18日の記者会見で、タイとミャンマーとの国境地帯にある詐欺グループの拠点を捜索した際に救出された中国人約200人を中国が航空機で本国に移送すると述べた。この地帯のオンライン詐欺グループを摘発する取り組みの一環。写真はタイのメーソートで5日撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)

[18日 ロイター] - タイ国防省の報道官は18日の記者会見で、タイとミャンマーとの国境地帯にある詐欺グループの拠点を捜索した際に救出された中国人約200人を中国が航空機で本国に移送すると述べた。この地帯のオンライン詐欺グループを摘発する取り組みの一環。

移送には商用機が使われ、ミャンマーのミャワディと国境を接するタイのメーソートを20日に出発する。

ミャンマーの国営メディアは18日、ミャンマー当局がミャワディ周辺の詐欺グループ拠点で外国人273人を確保し、中国の当局者がミャンマーとタイの国境地帯にある複数の町を訪れたと報じた。

またミャンマーのメディアの18日の報道によると、中国、ミャンマー、タイの3カ国の当局者が今週ミャワディで会合を持った。ミャンマー当局は1月下旬以降にミャワディ周辺の詐欺グループ拠点で、17日に確保した273人を含め1303人の不法入国者を特定したという。

国連によると、東南アジア全域、特にタイとミャンマーの国境地域には詐欺グループの拠点が点在し、数十万人が犯罪組織によって人身売買され、強制労働を強いられている。

最近ではタイを訪れた中国人俳優が一時行方不明となり、その後保護される事件が発生し、当局が摘発を強化している。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=円下落・豪ドル上昇、米政府再開期待で

ワールド

再送-〔マクロスコープ〕高市氏、経済対策で日銀に「

ビジネス

米国株式市場=上昇、エヌビディアやパランティアが高

ワールド

トランプ氏、英BBCに10億ドル訴訟警告 誤解招く
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 7
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 8
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 9
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 10
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中