ニュース速報
ワールド

バイデン氏、キューバのテロ支援国家指定解除へ 政権交代直前

2025年01月15日(水)10時07分

 1月14日、バイデン米大統領は、キューバに対する「テロ支援国家」指定の解除など、トランプ前政権が導入した同国を対象とする複数の制裁措置の緩和を計画している。複数の米政府当局者が14日に明らかにした。ハバナの米大使館前で2024年5月撮影(2025年 ロイター/Alexandre Meneghini)

Trevor Hunnicutt Dave Sherwood

[ワシントン/ハバナ 14日 ロイター] - バイデン米政権は14日、キューバに対する「テロ支援国家」指定を解除すると発表した。一方、キューバはカトリック教会との協議を受け、500人以上の囚人を解放すると表明した。

トランプ次期大統領の就任を20日に控える中、これらの発表は米国とキューバの関係を大きく変えるものとなる。

バイデン氏の発表はトランプ氏が1期目に実施した多くの制裁措置を事実上撤回するもので、議会と次期政権が検討することになる。

トランプ氏はバイデン氏の計画についてコメントしていないが、キューバに対して強硬姿勢を取る方針を示している。また、キューバからの移民を両親に持ち同国政府に批判的なマルコ・ルビオ上院議員を国務長官に指名している。

トランプ氏は1期目終盤の2021年にキューバをテロ支援国家に指定した。

政府当局者によると、バイデン氏はこの指定の解除のほか、トランプ氏が17年に導入した軍や政府と関係のあるキューバ人との金融取引を一部制限する措置なども撤廃する計画。

米政府の発表からわずか1時間後、キューバのディアスカネル大統領は、ローマ教皇フランシスコとの会談を受け、囚人553人を「段階的に」解放する計画だと発表した。

キューバは21年7月に起きた大規模な反政府デモを厳しく取り締まり、数百人の参加者を拘束。人権団体や米国、欧州連合(EU)から厳しい批判に直面した。

釈放される囚人が抗議活動後に拘束されていたかどうかは明らかではない。

キューバ外務省は声明で、この決定は「キューバ司法制度の人道的性質」を反映しており、バイデン氏の発表と関連付けるものではないと述べた。

バイデン氏は議会に宛てた短い書簡で、14日に発表された措置は「米国の国益にとり必要で、キューバの民主主義への移行を促進するだろう」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル、米国のイラン介入に備え厳戒態勢=関係筋

ワールド

北朝鮮の金与正氏、ドローン飛来で韓国に調査要求

ワールド

米ミネアポリスで数万人デモ、移民当局職員による女性

ワールド

米、来週にもベネズエラ制裁さらに解除=ベセント氏
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画をネット民冷笑...「本当に痛々しい」
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 7
    決死の嘘が救ったクリムトの肖像画 ──ナチスの迫害を…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    美男美女と話題も「大失敗」との声も...実写版『塔の…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 8
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 9
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中