北朝鮮、南北結ぶ道路を一部爆破 韓国軍発表
韓国軍合同参謀本部は15日、北朝鮮が南北道路の一部を爆破したと明らかにした。写真は韓国の坡州市から14日に撮影された南北を隔てる非武装地帯(DMZ)北部の京義線道路にある構造物の近くに積み上げられた土の山。聯合ニュース(2024年 ロイター)
韓国軍合同参謀本部は15日、北朝鮮が同日正午ごろ、南北をつなぐ道路と鉄道の北朝鮮側の一部区間を爆破したと明らかにした。
韓国軍はこれを受けて軍事境界線の南側で警告射撃を実施。爆破による韓国側への被害はないとした。
韓国は14日、北朝鮮が軍事境界線をまたぐ道路を爆破する準備をしていると警告。韓国軍は監視を強化していた。
北朝鮮は先週、韓国につながる道路と鉄道を完全に遮断し境界線周辺を要塞化すると、国営朝鮮中央通信(KCNA)を通じて発表していた。
韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮はこの発表前から境界線付近に地雷を埋めて柵を設置し、14日には重装備を投入して追加作業を進めていた。
爆破を受けて韓国側は監視、警戒態勢を強化した。
北朝鮮は11日、首都平壌上空に韓国がドローン(無人機)を飛ばし、北朝鮮の体制を批判する「膨大な数」のビラをまいたと非難。これを受けて南北間の緊張が高まった。
韓国軍合同参謀本部の報道官は14日、軍あるいは市民が北朝鮮にドローンを飛ばしたかどうかについての質問に回答を避けていた。
KCNAによると、金正恩朝鮮労働党総書記は14日、国防・安全保障分野の当局者を集めて会合を開き、「北朝鮮の主権を侵害する敵の重大な挑発」にどう対処するか協議した。