ニュース速報
ワールド

イスラエル中部にフーシ派ミサイル、ネタニヤフ氏「重い代償」警告

2024年09月16日(月)09時40分

 イエメンの親イラン武装組織フーシ派が発射したミサイルが15日、イスラエル中部に初めて到達した。写真はイエメンからのミサイル攻撃で煙が上がる様子。イスラエル中部で撮影(2024年 ロイター/Ronen Zvulun)

[エルサレム 15日 ロイター] - イエメンの親イラン武装組織フーシ派が発射したミサイルが15日、イスラエル中部に初めて到達した。イスラエルのネタニヤフ首相はフーシ派が「重い代償」を払うことになると警告した。

フーシ派報道官は新型の極超音速弾道ミサイルを発射したと主張、11分半で2040キロ飛行したとしている。

イスラエル軍当局者は、迎撃ミサイルで対応したものの完全には破壊できず、空中で破片となったと述べた。

ミサイルの破片は空き地や駅の周辺に落下した。テルアビブや中部各地では空襲警報が鳴り、住民がシェルターに避難。直接の死傷者は出ていないが、避難途中に9人が軽傷を負った。

ネタニヤフ氏は閣議で、フーシ派はイスラエルが自国への攻撃に対し「重い代償」を払わせることを知っておくべきだとけん制した。

7月にはテルアビブでフーシ派によるドローン(無人機)攻撃があり、1人が死亡、4人が負傷。これに対しイスラエルはフーシ派拠点を空爆した。

フーシ派のミサイルがイスラエル領空深くに侵入するのは初めてで、これまでに領内で落下が報告されているのは3月に紅海沿岸エイラート近くに落下した1発のみ。

フーシ派報道官は、イスラエルによる昨年10月7日の作戦開始から近く1年を迎えるのに伴い、同国は更なる攻撃を想定すべきだと警告した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

欧州司法裁、同性婚の域内承認命じる ポーランドを批

ワールド

存立危機事態巡る高市首相発言、従来の政府見解維持=

ビジネス

ECBの政策「良好な状態」=オランダ・アイルランド

ビジネス

米個人所得、年末商戦前にインフレが伸びを圧迫=調査
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 6
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中