ハリス氏がトランプ氏批判、中間層構築を目標に 指名獲得へ初演説

Trevor Hunnicutt　Nandita Bose

[ウィルミントン（米デラウェア州） ２２日　ロイター] - 米大統領選へ向け民主党の候補指名獲得を目指すハリス副大統領は２２日、名乗りを上げてから選挙に関連して初めて演説し、共和党候補のトランプ前大統領を批判した。

元検察官のハリス氏は選挙スタッフに対し「私はあらゆる種類の犯人に対応した。女性を虐待した者、消費者を食い物にしたり、自分たちの利益のためにルールを破ったりする詐欺師だ」と語った。

その上で「ドナルド・トランプのタイプを知っている」と述べ、自身の経験を基にトランプ氏がやってきたことを選挙戦で追及していくと表明した。

ハリス氏は副大統領を務める前にはカリフォルニア州司法長官と連邦上院議員を務めた。

トランプ氏は不倫口止め料の不正会計処理を巡り有罪評決を受け、９月に量刑が言い渡される予定。また、２０２０年の大統領選結果を覆そうとしたとして起訴されている。

ハリス氏は中絶の権利を保護し、アサルトライフルを禁止することなどを目指すと説明。中間層（ミドルクラス）構築を自身の大統領としての目標にすると述べた。

一方、大統領選からの撤退を表明したバイデン大統領はハリス氏の選挙イベントに電話で参加。デラウェア州の自宅でコロナ感染からの回復に努めているバイデン氏はハリス氏への支持を改めて訴え、自身の撤退は正しい判断だったとの考えを示した。