Valerie Volcovici

[ドバイ 5日 ロイター] - ケリー米大統領特使(気候変動問題担当)は5日、ドバイで開かれている第28回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP28)で、核融合を進める国際的な計画を公表した。

ケリー氏は「核融合には私たちの世界に革命を起こす可能性がある」と語り、炭素の排出を伴わない核融合発電の技術は気候変動との闘いで重要な手段となり得るとの認識を示した。

ケリー氏は、35カ国が参加して、研究開発やサプライチェーン(供給網)の課題、規制、安全性に焦点を当てると述べた。

米国と英国は先月8日に核融合に関する協力協定に調印した。オーストラリア、中国、ドイツ、日本も核融合を進めようとしている。

核融合発電は現在の核分裂発電と異なり、長期的に放射線を発する廃棄物を出さずに大量の電力源となる可能性がある。

ただ、核融合電力を商業化するには複数の大きな課題がある。これまでのところ核融合実験で投入量を上回るエネルギーを得る事例は限られている。また、既存のエネルギーシステムの一部を置き換える新しい発電所を作るには規制や建設、立地が課題になっている。

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