ニュース速報

ワールド

北朝鮮が軍事パレードと韓国報道 金総書記はロシア国防相と会談

2023年07月28日(金)07時44分

 7月27日、北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は、金正恩朝鮮労働党総書記が26日にロシアのショイグ国防相(中央)と会談したと伝えた。写真は平壌で25日撮影。KCNA提供(2023年 ロイター)

[ソウル 27日 ロイター] - 韓国の聯合ニュースによると、北朝鮮は27日夜に朝鮮戦争休戦70年に合わせて軍事パレードを行った。

米国を拠点とする衛星レーダー会社アンブラは、平壌の金日成広場でのパレードで披露された移動式ミサイルと思われる画像を公開した。

米ジェームズ・マーティン不拡散研究センターの研究者、デーブ・シュマーラー氏はこの画像について、ミサイルシステムが順番に配置されており、最後尾に北朝鮮の最長距離システムとみられるものが写っていると指摘した。

北朝鮮の国営メディアは現時点でパレードについて伝えていない。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は27日、金正恩朝鮮労働党総書記が訪朝しているロシアのショイグ国防相と26日に会談したと伝えた。両氏は国連安保理決議で禁止されている弾道ミサイルも視察した。

KCNAによると、ショイグ氏はプーチン大統領からの書簡を手渡した。金氏は代表団派遣に謝意を示し、会談によって両国の「戦略的・伝統的関係」が深まると述べた。

「(金氏は)帝国主義者の高圧的で恣意的なやり方から両国の主権、発展、利益を守り、国際正義と平和を実現するための闘いにおける両国の関心事について意見を述べた」と報じた。

「ロシアの軍隊と国民が強力な国家を建設する闘いで大きな成功を収めるとの考えを繰り返し表明した」という。

ショイグ氏率いるロシア代表団と中国共産党の李鴻忠政治局員が率いる代表団は今週、朝鮮戦争休戦70年に合わせた記念行事に参加するため北朝鮮を訪問している。ロシア国防相の訪朝は旧ソ連崩壊後初めて。

聯合ニュースによると、北朝鮮のラジオ局、朝鮮中央放送はショイグ氏が朝鮮人民軍を世界「最強」と称賛したと伝えた。北朝鮮の強純男国防相と面会した際に述べたという。

KCNAはウクライナ戦争には言及しなかったが、ロシアの「正義のための戦い」と主権を守ることを北朝鮮は全面的に支持するとした強氏の発言を伝えた。

金氏はショイグ氏を伴い武器の展示施設を視察した。国営メディアの写真には車載移動型の弾道ミサイルや新型無人機(ドローン)のようなものが写っていた。

米カーネギー国際平和財団のアンキット・パンダ氏は「ショイグ氏が武器を視察し金氏との写真撮影に応じたことは、北朝鮮が核の近代化を進めていることにロシアが満足している証拠だ」と指摘した。

北朝鮮メディアは金氏が李氏とも会談し、習近平国家主席からの書簡を手渡されたと報じた。KCNAによると、金氏は中国代表団の訪朝について、「朝中の友好を非常に重視する」という習主席の決意を示すものだと歓迎した。

米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は、ロシアが北朝鮮に接近しているのは武器調達に苦慮していることが理由との見方を示した。

「プーチン大統領が他の国々に接触していることは周知の事実だ。プーチン氏はウクライナ戦争への協力と支援を求めており、北朝鮮も含まれている」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

メタがコアウィーブと提携強化、210億ドルの計算処

ワールド

イスラエル、レバノンと交渉へ ホルムズ海峡航行は依

ワールド

トランプ氏、海峡の安全確保で欧州に関与要求 NAT

ワールド

ホルムズ海峡の石油輸送、イランの対応「不十分」=ト
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 3
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡散──深まる謎
  • 4
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 5
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 6
    戸建てシフトで激変する住宅市場
  • 7
    高学力の男女で見ても、日本の男女の年収格差は世界…
  • 8
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 9
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 10
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 4
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 7
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 8
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中