ニュース速報

ワールド

中国の軍事演習、台湾侵略作戦の一環=台湾外相

2022年08月10日(水)12時24分

 8月9日、台湾のジョセフ・ウー外交部長(外相、写真)は、中国がペロシ米下院議長の訪問に抗議して開始した軍事演習について、台湾侵攻を準備する作戦の一環だと非難した。写真は台湾の台北で昨年12月撮影(2022年 ロイター/Fabian Hamacher )

[台北 9日 ロイター] - 台湾のジョセフ・ウー外交部長(外相)は9日、中国がペロシ米下院議長の訪問に抗議して開始した軍事演習について、台湾侵攻を準備する作戦の一環だと非難した。記者会見で述べた。

想定される侵攻時期には触れなかった。

中国が演習を続け、台湾海峡の中間線を何度も超えても台湾は脅かされることはないと述べた。

「中国は台湾侵攻の準備のために演習を利用している」と述べ、「台湾海峡の平和と安定」を守るために国際的な支援を要請した。

「中国は大規模な軍事演習やミサイル発射、サイバー攻撃、偽情報の拡散、経済的圧力を用いて台湾の人々の士気を低下させようとしている」と語った。

さらに「中国は演習の終了後、台湾海峡の長期的な現状を破壊するため、活動をルーチン化する可能性がある」とし、こうした動きは地域の安全保障を脅かし「中国の台湾を超えた戦略地政学的な野望を明確にイメージさせる」と発言。中国による事実上の台湾海峡支配を止めるため、国際社会に支援を求めた。

米国のコリン・カール国防次官(政策担当)は8日、米政府は中国が台湾を軍事的に占領する可能性に関する見通しを変えていないと述べ、中国が向こう2年以内に台湾占領を試みることはないとするこれまでの見方を堅持するとした。

台湾は9日、以前から予定されていた軍事演習を開始し、南部の屏東県でりゅう弾砲を海に向かって発射した。

中国人民解放軍は9日、台湾周辺の海域および空域での演習を継続していると明らかにした。封鎖と補給に焦点を置いた演習という。

関係筋によると、中国と台湾の軍艦約20隻が9日、台湾海峡の中間線付近にとどまっている。台湾軍が監視する中、一部の中国軍艦が中間線を越えようとする動きを見せているという。

台湾国防部(国防省)は9日、中国の軍事演習継続について「軍事的圧力が低下していないことは明らかだ」と述べた。

*動画を付けて再送します。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国製造業PMI、2月は2カ月連続で50割れ 民間

ワールド

米ベスト・バイ、メモリー高騰への対応に奔走 関税負

ワールド

トランプ関税返還訴訟が国際貿易裁判所に殺到、200

ワールド

米中間選挙に向け予備選始まる、テキサス州接戦 イラ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 4
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 5
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 6
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 9
    イランへの直接攻撃は世界を変えた...秩序が崩壊する…
  • 10
    「日本食ブーム」は止まらない...抹茶、日本酒に「あ…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 10
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中