ニュース速報

ワールド

チリ首都に都市封鎖再導入、ワクチン接種進展でも感染拡大

2021年06月11日(金)13時23分

 6月10日 チリ政府は首都サンティアゴの全域にロックダウン(都市封鎖)を再導入すると発表した。写真は6月7日、シンガポールで撮影(2021年 ロイター/Ivan Alvarado)

[サンティアゴ 10日 ロイター] - チリ政府は10日、首都サンティアゴの全域にロックダウン(都市封鎖)を再導入すると発表した。

同国では、人口の半数が新型コロナウイルスワクチンの接種を完了しているが、このところ新規の感染者が急増している。

ワクチン接種を通じた早期の経済活動再開を目指している国々にも波紋を広げそうだ。

1日当たりの新規感染者は、過去2週間で17%増加。国民の半数が住むサンティアゴ首都圏では25%増加した。

全国看護協会連盟の代表によると、首都圏の集中治療室の稼働率は98%に達しており、医療体制が「崩壊の瀬戸際」にある。

チリでは、世界でも有数のペースでワクチン接種が進んでおり、国民の約75%が、少なくとも一回のワクチン接種を受けた。ワクチン接種を完了した人は、国民の58%近くに達している。

これまでに投与したワクチンは約2300万回分。内訳は、中国のシノバックのワクチンが1720万回分、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンが460万回分、英アストラゼネカのワクチンと中国のカンシノのワクチンが、それぞれ100万回分弱。

専門家は、ワクチンは100%有効ではなく、効果が最大限発揮されるまでに時間がかかると指摘。ロックダウン疲れや変異株の発生も、感染第2波を引き起こす原因となっている。

保健省によると、今月9-10日の新規感染者7716人のうち、73%はワクチン接種を完了していなかった。49歳未満が全体の74%を占めた。

チリ大学の救急医、セサル・コルテス博士は「昨年は人々の恐怖感が募り、封鎖措置の効果は高かったが、今は違う」と指摘。ワクチン接種が進んでいなければ、さらに深刻な事態になっていたとの見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

スペースXがIPOの詳細説明、6月上旬にロードショ

ワールド

アングル:不明兵救出劇をことさら強調 トランプ氏、

ワールド

イラン、米の停戦案拒否 トランプ氏「一夜で国全体壊

ワールド

ガザ学校近くで空爆、死者10人超 パレスチナ人避難
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙の2大テーマでAI懸念を払拭できるか
  • 4
    地面にくねくねと伸びる「奇妙な筋」の正体は? 飛行…
  • 5
    トランプ、イランに合意期限「米東部時間6日午前10時…
  • 6
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 7
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 8
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 9
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 10
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 3
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 4
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 5
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 8
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 9
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中