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中国、国連による新疆訪問に前向き 政策非難はけん制
中国政府は2日、国連人権高等弁務官のミシェル・バチェレ氏による新疆の訪問について話し合っていると述べた上で、中国の政策を非難する目的で来るべきでないと主張した。写真はバチェレ氏。昨年12月、ジュネーブで撮影(2021年 ロイター/Denis Balibouse/File Photo)
[ジュネーブ 2日 ロイター] - 中国政府は2日、国連人権高等弁務官のミシェル・バチェレ氏による新疆の訪問について話し合っていると述べた上で、中国の政策を非難する目的で来るべきでないと主張した。
バチェレ氏は2月26日、市民の恣意的な拘禁とぞんざいな扱い、性暴力、強制労働の報告を踏まえると、現地の状況について綿密で独立した調査を行う必要があると述べた。
国連中国代表部のJiang Duan氏は、国連人権理事会に対して「新疆の扉は常に開いており、国連人権高等弁務官の訪問を歓迎する。双方はコミュニケーションを取り続けている。しかし、訪問は情報交換と協力のためであり、『証拠なしの有罪』を決めつける調査ではない」と話した。新疆とチベット自治区に住む全ての民族は、宗教や文化交流など幅広い自由があると主張した。
人権活動家は、自由な立ち入りが許され、有意義な訪問が実現する可能性に懐疑的だ。ヒューマン・ライツ・ウォッチの中国部長、ソフィー・リチャードソン氏はツイッターで「中国の声明は、『扉』が堅く閉まっていることを明確に示す」と指摘した。