ニュース速報

ワールド

イタリアのコンテ首相、近く辞任し新政権樹立目指す=地元紙

2021年01月25日(月)17時54分

 1月25日 イタリアの複数の日刊紙は同国のコンテ首相(写真)が近く辞任し、過半数の支持を得られる新政権の樹立を目指すと報じた。2020年12月、ベルギーのブリュッセルで撮影(2021年 代表撮影)

[ローマ 25日 ロイター] - イタリアの複数の日刊紙は25日、同国のコンテ首相が近く辞任し、過半数の支持を得られる新政権の樹立を目指すと報じた。

レプブリカ紙によると、コンテ首相は「任期が終わるまでに政府に明確な政治的展望を与える合意を模索することが私の目標だ」と発言。

同紙は、コンテ首相が早ければ26日にも国家元首に辞表を提出し、中道派と「責任ある」議員を巻き込んだ新たな連立政権の樹立を目指す可能性があると報じた。

首相官邸のコメントは取れていない。

イタリアでは今月、コロナ危機への対応を巡りコンテ首相と対立したレンツィ元首相が連立政権からの離脱を表明。レンツィ氏が党首を務める少数政党「イタリア・ビバ」出身の閣僚らが辞任し、政局は混乱に陥った。

コンテ首相は19日に上院の信任投票を乗り切ったものの、上院で絶対多数の票は確保できなかった。新たな支持を取り付けない限り、政策の実行が難しい状況となっている。

首相は、連立政権に参加していない中道派や上院議員に、少数与党政権への協力を呼び掛けているが、反応は乏しい。

コリエレ・デラ・セラ紙によると、コンテ首相はレンツィ元首相の連立復帰を望んでおり、一部の穏健派の中道右派議員も取り込んだ「国の安全のための政権」の樹立を目指している。

連立与党の中核政党は、直ちに解決策が見つからなければ、予定より2年早く解散総選挙を実施する以外、政治的な膠着状態を脱する選択肢がなくなると訴え、議員らに圧力をかけている。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米8月小売売上高0.6%増、3カ月連続増で予想上回

ビジネス

米8月製造業生産0.2%上昇、予想上回る 自動車・

ワールド

EU、新たな対ロ制裁提示延期へ トランプ政権要求に

ワールド

トランプ氏、「TikTok米事業に大型買い手」 詳
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 2
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがまさかの「お仕置き」!
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 7
    「なにこれ...」数カ月ぶりに帰宅した女性、本棚に出…
  • 8
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 9
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中