ニュース速報

ワールド

独、1日のコロナ死者が過去最多 大規模封鎖検討の報道

2021年01月15日(金)02時39分

ドイツで14日に確認された新型コロナウイルス感染症による死者数が1244人と過去最多を記録した。ベルリンのワクチンセンターで代表撮影(2021年 ロイター)

[ベルリン 14日 ロイター] - ドイツで14日に確認された新型コロナウイルス感染症による死者数が1244人と過去最多を記録した。累計では4万3881人。一段と厳格なロックダウン(都市封鎖)措置が実施される可能性が高まっている。

独紙ビルトによると、メルケル首相はドイツ全体をほぼ完全に封鎖する「メガロックダウン(大規模な都市封鎖)」を実施したい考えで、地方・長距離の公共交通機関の閉鎖などの措置を検討しているという。

ドイツの1日当たりの死者数は100万人当たりで約15人と、米国の同13人を上回った。

14日の新規感染者数は2万5164人だった。

ドイツ政府の国立感染症研究機関であるロベルト・コッホ研究所(RKI)のウィーラー所長はこの日、制限措置が第1波時のように一貫して実施されていないとし、在宅勤務を増やすべきと主張。現行のロックダウン措置を一段と強化する必要があるとした。

また、16州のうち10州の病院で集中治療室(ICU)の85%が新型コロナ感染者によって占められ、支障をきたしているとした。

バーデン・ビュルテンベルク州のクレッチュマン州首相は、25日に州首相の会議が予定されており、ロックダウンを2月まで延長するか協議すると述べた。

メルケル首相はこの日、ワクチンの生産拡大について閣僚と協議する予定。現時点でのワクチン接種者は84万2455人と人口の約1%にとどまっている。

ドイツ国内で英国の変異種に感染した人は16人、南ア変異種は4人。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

「戦争の恐怖」から方向転換を、初外遊のローマ教皇が

ワールド

米ブラジル首脳が電話会談、貿易や犯罪組織対策など協

ワールド

米議員、トランプ政権のベネズエラ船攻撃巡り新たな決

ワールド

トランプ氏、バイデン氏の「自動署名文書」を全面無効
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大気質指数200超え!テヘランのスモッグは「殺人レベル」、最悪の環境危機の原因とは?
  • 2
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が猛追
  • 3
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
  • 4
    若者から中高年まで ── 韓国を襲う「自殺の連鎖」が止…
  • 5
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 6
    海底ケーブルを守れ──NATOが導入する新型水中ドロー…
  • 7
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 8
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯…
  • 9
    22歳女教師、13歳の生徒に「わいせつコンテンツ」送…
  • 10
    もう無茶苦茶...トランプ政権下で行われた「シャーロ…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中