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クシュナー米大統領顧問「黒人は成功望む必要ある」、民主党は反発
10月26日、クシュナー米大統領上級顧問は、ソーシャルメディアやバスケットボールのコートで人種差別への抗議を表明しているスポーツ選手らを批判し、政策変革を実現するには黒人が成功を望まなければならないとの考えを示した。ホワイトハウスで9月撮影(2020年 ロイター/Leah Millis)
[ワシントン 26日 ロイター] - トランプ米大統領の娘婿であるクシュナー大統領上級顧問は、ソーシャルメディアやバスケットボールのコートで人種差別への抗議を表明しているスポーツ選手らを批判し、政策変革を実現するには黒人が成功を望まなければならないとの考えを示した。
トランプ大統領は、来月再選されれば黒人の雇用と機会創出を行なう「プラチナ計画」を実行すると表明した。
クシュナー顧問はテレビ番組「フォックス&フレンズ」に出演してこの計画に言及。「黒人社会が抱える問題について必要な議論は何年もの間多く交わされてきた。特にジョージ・フロイドさん死亡事件後は議論が高まっている」と指摘した。
また、「(意識の高さを吹聴する)美徳シグナリングをする人々が多数出現した。インスタグラムに投稿する、ジャージにスローガンを印刷する、バスケットボールのコートに書き付ける。率直に言って、こうした行動は人々を前進させるより二極化を助長している」と述べた。
さらに、「トランプ大統領の政策は、不満の原因となっている問題からの脱却を助けられるが、彼らが望む以上に成功することは助けられない」と述べた。
一連の発言に民主党は反発。民主党全国委員会(DNC)は声明を発表し、法執行当局の行為で黒人が死亡した事件に対する説明責任の要求を単なる「不満」と考える姿勢を示しているとして、クシュナー氏を非難した。
声明は、「黒人有権者が関心を持っているこの問題に対する侮辱的な姿勢は、黒人の生命に対するトランプ大統領の無神経さと軽視の態度の現われ」とした。