ニュース速報

ワールド

米CDC、航空機・電車でのマスク着用を「強く勧告」

2020年10月20日(火)11時15分

10月19日、米疾病対策センター(CDC)は航空機、電車、地下鉄、バス、タクシー、ライドシェア車両の全ての乗客について、新型コロナウイルス感染防止のためのマスク着用を「強く勧告」した。ワシントン州レントンのボーイング工場で4月撮影(2020年 ロイター/Jason Redmond)

[ワシントン 19日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)は19日、航空機、電車、地下鉄、バス、タクシー、ライドシェア車両の全ての乗客について、新型コロナウイルス感染防止のためのマスク着用を「強く勧告」した。

CDCはまた、暫定的な指針の中で、空港や駅などの国内の交通拠点の利用者にマスクなどで顔を覆うよう呼び掛けた。

CDCは「国内の交通機関での広範で習慣的なマスクの使用は米国人を守るとともに、コロナ流行中でも再び安全に移動できるとの自信につながる」と指摘した。

航空各社や全米鉄道旅客公社(アムトラック)、大半の公共交通機関や空港のほか、ライドシェア大手のウーバーとリフトはすでに、全ての乗客と従業員にマスクなどで顔を覆うことを求めている。

ただホワイトハウスは7月、全ての航空、鉄道、公共交通機関の乗客と従業員にマスク着用を義務付けるとした議会の法案の文言に反対。行政管理予算局(OMB)は同法案について、「過剰な制限」であり、「州・地方政府、交通機関、公衆衛生専門家の判断に任せるべき」としていた。今回のCDCの勧告についてホワイトハウスは現時点でコメントしていない。

CDCは、交通機関の運営会社は全ての乗客と従業員が「移動期間を通じて」マスクを着用するよう取り計らうべきとし、チケットの購入者やその他の方法で予約する利用者に対し、マスク着用の必要性について情報を提供するとともに、可能であればマスクを提供すべきだと指摘した。

2歳以下の子どもや、医師による書面の指示がある場合は免除できるとしている。

米旅行業協会はCDCの発表を歓迎し、「旅行が広く再開されない限り、経済や雇用の回復はありえない。マスク着用やその他の衛生対策を誰もが受け入れることでそれが可能になる」と表明した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

小泉農相、自民総裁選出馬意向を地元に伝達 加藤財務

ビジネス

日銀には政府と連携し、物価目標達成へ適切な政策期待

ワールド

アングル:中国の「内巻」現象、過酷な価格競争に政府

ワールド

対ロ圧力強化、効果的措置検討しG7で協力すること重
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く締まった体幹は「横」で決まる【レッグレイズ編】
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 6
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 7
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 8
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 9
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 10
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中