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米地裁判事、ゴーン被告逃亡協力者の早期保釈請求を却下
7月9日、日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告(写真)の逃亡を手助けした米国人容疑者2人について、米マサチューセッツ州連邦地裁のタルワニ判事は9日、早期保釈請求を却下した。1月8日、ベイルートで撮影(2020年 ロイター/Mohamed Azakir)
[9日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>の前会長、カルロス・ゴーン被告の逃亡を手助けした米国人容疑者2人について、米マサチューセッツ州連邦地裁のタルワニ判事は9日、早期保釈請求を却下した。保釈に値する理由を示していないためとした。
日本政府は、マサチューセッツ州で5月に逮捕された米陸軍特殊部隊グリーンベレー元隊員マイケル・テイラー容疑者と息子のピーター・テイラー容疑者の身柄引き渡しを要請している。
弁護側は逮捕状や身柄引き渡し要請に不備があると主張しているほか、テイラー父子が拘束されている施設で新型コロナウイルスの集団感染が起きており、マイケル容疑者は肺の一部を摘出しているため、健康上のリスクが高いとして、保釈を請求していた。
保釈請求の却下を受けた弁護士らのコメントは得られていない。
タルワニ判事は7月28日に再審理を行う予定。
ゴーン被告は保釈中の昨年12月、プライベート・ジェットで日本を不法出国しレバノンに入国した。レバノンと日本は犯罪人引き渡し条約を結んでいない。