ニュース速報

ワールド

香港行政長官、国安法は「陰鬱な将来」意味せず

2020年07月07日(火)13時42分

 7月7日、香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官(写真)は定例会見で、先週施行された香港国家安全維持法(国安法)は香港にとって「陰鬱な将来」を意味するものではないとの見方を示した。写真は香港で6月撮影(2020年 ロイター/Tyrone Siu)

[香港 7日 ロイター] - 香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は7日の定例会見で、先週施行された香港国家安全維持法(国安法)は香港にとって「陰鬱な将来」を意味するものではないとの見方を示した。また、自身が法の内容を事前に全く知らなかったとの指摘は誤りだとした。

国安法は国家分裂、政権転覆、テロ活動、外国勢力との結託を犯罪行為と定め、最高刑として終身刑を科す。6月30日午後11時の施行と同時に公表され、翌日には約10人が同法違反で逮捕された。

林鄭長官は7日の会見で、法の条文が公表される前に一部の内容は把握していたと述べた。ただ、条文全体を事前に見たわけではないとした。

その上で、香港では昨年民主化デモが続いたが、国安法によって世界で最も安全な都市の1つとしての位置付けを取り戻すと表明。特定の国に言及せずに「他国の国家安全法制と比べ、香港の国安法はむしろ穏健な法律だ」と述べ、「他国、そして中国の法律ほど適用範囲は広くない」と主張した。

長官はさらに、中国が香港に新設した治安維持機関が関与する事案は「まれ」になるとし、国家安全保障は「越えてはならない一線」だと強調した。

香港の報道関係者が国安法に違反しないと保証できるなら、香港での自由な報道を行政長官として保証するとも述べた。

香港政府が6日新たに公表した国安法の細則によると、治安当局は証拠物を押収するため各所への立ち入りや捜索を行う権限を持つほか、調査中の人物が香港を離れようとした場合、制限することができる。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米国土安保長官、移民摘発で射殺された市民「テロ関与

ワールド

アングル:ドバイの「安全神話」揺らぐ、イラン報復攻

ビジネス

オープンAI、マイクロソフトのギットハブ競合製品を

ワールド

トルコ外相、イラン紛争終結へ全勢力と協議 オマーン
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び率を記録した「勝因」と「今後の課題」
  • 4
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 5
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 6
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 9
    イランへの直接攻撃は世界を変えた...秩序が崩壊する…
  • 10
    「日本食ブーム」は止まらない...抹茶、日本酒に「あ…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 10
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中