ニュース速報

ワールド

五輪開催「ワクチン開発が条件」との事実ない=官房長官

2020年06月04日(木)13時22分

菅義偉官房長官は4日午前の会見で、国際オリンピック委員会(IOC)などが新型コロナウイルスのワクチン開発を東京五輪の開催条件としているという事実はないと強調した。5月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 4日 ロイター] - 菅義偉官房長官は4日午前の会見で、国際オリンピック委員会(IOC)などが新型コロナウイルスのワクチン開発を東京五輪の開催条件としているという事実はないと強調した。ただ、ワクチンが果たす役割は大変大きいとは認識していると述べた。何よりもアスリートと観客の安全安心が重要で、IOCと組織委員会の間でサービス水準の最適化・合理化について合意しており、現在協議しているとした。

コロナウイルスの感染拡大をきっかけにテレワークが普及したことについて、東京一極集中の是正にもつなげるため、全国で普及するよう尽くしていきたいとした。そのため2次補正予算で、光ファイバーの全国整備に向け500億円を計上しているとした。

中国の習近平国家主席の訪日については、全体の状況を見ながら日中韓で調整を進めていくことになるが、今重要なのはコロナウイルス感染症の収束だとして、「今具体的な日程を調整する段階にはない」と述べた。

韓国の最高裁が元徴用工訴訟で日本製鉄(旧新日鉄住金)に賠償を命じた問題で、韓国の地裁支部が資産の現金化の一歩となる差し押さえ命令決定の通達手続きを行ったことが報じられたが、菅官房長官は「コメントは控える」とした。8月4日午前0時以降、日本製鉄側に決定が伝達されたとみなされ、資産の売却命令の検討が本格化するという。

菅官房長官は「差し押さえ資産の現金化は深刻な影響を招くため避けなければならない。韓国が早期に解決策を示すよう引き続き求めていく立場に全く変わりない」と従来の一貫した立場を繰り返した。

*内容を追加しました。

(中川泉 編集:青山敦子)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アップルCEO、年末商戦iPhone販売好調予想 

ワールド

ロシア、対日平和条約交渉は「反ロシア姿勢放棄」が条

ワールド

BYD、第3四半期は32%減益 EV市場競争激化

ワールド

シェル第3四半期決算、予想上回る10%増益 トタル
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面に ロシア軍が8倍の主力部隊を投入
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    海に響き渡る轟音...「5000頭のアレ」が一斉に大移動…
  • 8
    必要な証拠の95%を確保していたのに...中国のスパイ…
  • 9
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 10
    【クイズ】開館が近づく「大エジプト博物館」...総工…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」にSNS震撼、誰もが恐れる「その正体」とは?
  • 4
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 7
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 10
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中