ニュース速報

ワールド

米上院、2兆ドルの新型コロナ経済対策法案を可決 下院は27日採決

2020年03月26日(木)15時47分

 3月25日、米上院は25日、新型コロナウイルスに対処する2兆ドル規模の経済対策法案を全会一致で可決した。写真は米連邦議会議事堂。ワシントンで撮影(2020年 ロイター/Tom Brenner)

[ワシントン 25日 ロイター] - 米上院は25日、新型コロナウイルスに対処する2兆ドル規模の経済対策法案を全会一致で可決した。法案は下院に送付され、27日に採決の予定。同案は米国の新型コロナ経済対策第3弾となる。

上院で可決された経済対策法案は失業者と新型コロナ感染拡大で打撃を受けた業界を支援するもの。緊急に必要な医療品を購入するための数十億ドル分の予算も盛り込まれている。

トランプ米大統領は25日、記者団に対し、この法案が手元に届き次第、署名して成立させると語った。

2兆ドルという経済対策法案の規模はこれまでに米議会が可決した中で最大。内訳は、5000億ドルが新型コロナの打撃を受けた業界の支援、5000億ドルが国内の数百万の世帯への直接給付(最大3000ドル)に充てられるほか、3500億ドルが零細企業への融資、2500億ドルが失業者支援の強化、少なくとも1000億ドルが病院や医療体制向けに使われる。

米国では新型コロナ感染者が少なくとも6万人に上り、感染による死者は900人を超える。世界保健機関(WHO)は24日、米国で新型コロナ感染拡大が「極めて大幅に加速している」と述べ、米国が新たな震源地になる可能性があるとの見方を示した。[nL4N2BH3ME]

今回の経済対策法案は5日間の協議の末、25日未明にトランプ政権高官と民主・共和両党の上院幹部らが合意を発表したが、議員からの批判が相次いだため、上院での最終的な採決までにほぼ1日かかった。

ペロシ下院議長をはじめ下院指導部は、法案が27日に発声投票によって可決されると見込む。発声投票の場合、全米各州の下院議員をワシントンまで呼び寄せる必要はない。

ペロシ議長は、法案の迅速な可決を望むと発言。今後も、危機対応に必要ならば、議会がさらなる法案を可決することを期待すると述べた。

一方、ニューヨーク州のクオモ知事は、経済対策法案を批判。同州に割り当てられた38億ドルでは経済活動の低迷で失われる税収をカバーできないと述べた。ペロシ議長はこれに理解を示しつつも、まずは現法案の成立に取り組む必要があるとした。

マコネル共和党上院院内総務は、経済対策法案の可決後、上院は少なくとも4月20日まで休会すると明らかにした。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏 、 ホルムズ海峡に多くの国が軍艦派遣と

ビジネス

最近の急速なウォン安・円安、深刻な懸念共有=日韓対

ワールド

米戦略石油備蓄の第1弾、来週末までに供給 8600

ビジネス

日立とGEベルノバ、東南アジアで小型モジュール炉導
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 2
    有人機の「盾」となる使い捨て無人機...空の戦いに革命をもたらす「新世代ドローン」とは?
  • 3
    イラン攻撃のさなか、トランプが行った「執務室の祈祷」を中国がミーム化...パロディ動画が拡散中
  • 4
    ファラオが眠る王家の谷に残されていた「インド系言…
  • 5
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 6
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 7
    ホルムズ封鎖で中国動く、イランと直接協議へ
  • 8
    機内で「人生最悪」の経験をした女性客...後ろの客の…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 8
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 9
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 10
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中