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トランプ米大統領、民主党を改めて非難 弾劾裁判の無罪評決受け

2020年02月07日(金)09時28分

トランプ米大統領は6日、前日の弾劾裁判での無罪評決を受けて演説し、自身の失脚を狙い「腐敗した」試みが展開されたと、野党民主党を改めて非難した(2020年 ロイター/Joshua Roberts)

[ワシントン 6日 ロイター] - トランプ米大統領は6日、前日の弾劾裁判での無罪評決を受けてホワイトハウスで1時間あまり演説し、自身の失脚を狙い「腐敗した」試みが展開されたと、野党民主党を改めて非難した。

トランプ大統領は自身の人生において過ちを犯したことがあると認めつつも、「トランプ無罪」という見出しが書かれた新聞を手に掲げ、「これが最終結果だ」と強調した。同紙を額に入れるかもしれないとも述べた。

米上院は5日、トランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾裁判で、「権力乱用」と「議会妨害」の2つの訴追条項について無罪評決を出した。共和党からの造反者はミット・ロムニー上院議員のみで、同議員は権力乱用に関する評決で有罪に賛成票を投じた。[nL4N2A555X]

トランプ大統領は演説に先立って行われた年1回の全米祈祷朝食会で、弾劾調査に踏み切った民主党のペロシ下院議長とロムニー氏について、宗教的信条を弾劾に持ち込んだとして批判。「悪いと分かっていながら、信仰を正当化の引き合いに出す人間は嫌いだ。『あなたのために祈る』という人間も嫌だ」と述べた。朝食会にはペロシ氏も出席し、トランプ氏の発言を近くで聞いていた。

ペロシ氏はカトリック教徒で、昨年12月にトランプ氏のために祈ると発言。ロムニー氏はモルモン教徒で、弾劾裁判での造反について宗教的信条に言及していた。

トランプ大統領は演説でも、ペロシ氏が「祈るなどと全く思っていない」と攻撃を続けた。

ペロシ氏は会見で、大統領の朝食会での発言について「汝の敵を愛せ」という朝食会のテーマは不適切だったと発言。「彼は自身がほとんど知らない信仰と祈りについて語っている」と述べた。

トランプ大統領は演説で、22カ月に及んだモラー特別検察官によるロシアの米大統領選干渉疑惑捜査を「でたらめだった」と批判したほか、コミー元米連邦捜査局(FBI)長官を「卑劣なやつ」、弾劾調査を主導した民主党のシフ下院議員を「たちが悪い、ひどい人間」と非難。2016年米大統領選の民主党候補だったヒラリー・クリントン氏のことも改めて「口撃」した。

一方、大統領は数十人の共和党議員の名前をアルファベット順に読み上げ、感謝を示す場面もあった。

大統領選を11月に控える中、ワシントンではすでに共和党と民主党の分断が鮮明になっており、6日の一連の出来事は激しい与野党対立を象徴する形となった。

民主党議員らはトランプ大統領は対立解消の機会を無駄にしたと非難。民主党のシューマー上院院内総務は「大統領は全土にテレビ中継された演説で、自分の権力を強化し、復讐するのではなく、悔恨の気持ちを示し、国家を結束ことができたはずだ」と述べた。

民主党は、弾劾裁判での無罪評決はトランプ大統領の潔白を証明するものではないと主張する。ボブ・ケーシー上院議員はFOXニュースに対し「大統領が不正をしていないと誰も信じていない」と語った。

だが、民主党がトランプ氏への調査で次にどう動くかははっきりしない。民主党がトランプ氏に関する情報を得るための複数の訴訟は続いている。

民主党下院議員からはボルトン前大統領補佐官に下院委員会での証言を求めるべきとの声が上がるが、ペロシ議長はいまのところ招致に前向きではない。

ロイター/イプソスが6日公表した米国での世論調査によると、トランプ大統領の無罪評決への支持は43%、反対は41%、保留が17%だった。

*内容を追加しました。

ロイター
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