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中国の米国産大豆輸入、12月は前年から急増 貿易摩擦緩和で

2020年01月31日(金)13時44分

 1月31日、中国税関総署が31日発表した統計によると、12月の米国産大豆の輸入は309万トンと、前年同月の44倍に急増した。写真は選別される大豆。ノースダコタ州 ファーゴで2017年12月撮影(2020年 ロイター/Dan Koeck)

[北京 31日 ロイター] - 中国税関総署が31日発表した統計によると、12月の米国産大豆の輸入は309万トンと、前年同月の44倍に急増した。米中貿易摩擦の緩和を背景に輸入が拡大した。

12月の輸入は11月の256万トンからも増加した。ただ、2017年以前に記録していた600万トン超の水準は依然として下回っている。

米国との「第1段階」の通商合意の一環として中国は、米農産品の輸入を大幅に拡大することに同意した。貿易摩擦が生じる前の2017年には、中国による米農産品輸入の半分以上を大豆が占めていた。第1段階の通商合意に基づく輸入拡大でも大豆が主要な部分を占める見通しだ。

中国が2019年に輸入した米国産大豆は1694万トンで、18年の1660万トンからやや増加した。18年は貿易摩擦により輸入がおよそ半分に落ち込んでいた。

中国は通常、米国産大豆が市場に多く出回る第4・四半期に米国から輸入するが、18年終盤は中国政府が大豆を含む米国からの輸入品に制裁関税を発動したことを受け、輸入がほぼ停止した。

ただその後、貿易摩擦の緩和や中国政府による関税免除枠の設定などを受けて、中国の業者は一部輸入を再開した。

ロイター
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