ニュース速報

ワールド

新型肺炎の感染者1300人超、欧・豪州に拡大 中国では医師死亡

2020年01月25日(土)15時37分

新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大し、中国国内での死者数は前日から15人増えて41人に達した。中国では春節(旧正月)の休暇が始まったものの、旅行の制限や行事の中止が相次いでいる。写真はタイのバンコクの空港に到着した中国人旅行者。1月22日、バンコクで撮影(2020年 ロイター/Soe Zeya Tun)

[北京 25日 ロイター] - 新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大し、中国国内での死者数は前日から15人増えて41人に達した。中国では春節(旧正月)の休暇が始まったものの、旅行の制限や行事の中止が相次いでいる。

野生動物を違法に取り引きしていた海産物市場に端を発したウイルスの感染者は、世界で1300人超に拡大した。各国の衛生当局は、世界的な大流行になるのを防ぐこうと躍起になっている。

国営メディアの中国グローバルテレビジョンネットワークはツイッターを通じ、湖北省武漢市で治療に当たっていた62歳の医師が新型肺炎で死亡したと報じた。死者数41人に含まれているかは不明。

米コーヒーチェーンのスターバックスは25日、春節の期間中は湖北省にあるすべての店舗の休業を発表。米マクドナルドも省内の5市で同様の措置を取っている。

国家衛生健康委員会は25日、中国全土での感染者は1287人と発表した。また、深刻な状況の武漢を支援するため、総勢1230人の6つの医療チームを編成し、このうち3チームがすでに現地入りしたことを明らかにした。

中国以外での感染も拡大し、これまでにタイ、ベトナム、シンガポール、日本、韓国、台湾、ネパール、フランス、米国、オーストラリアで患者が確認されている。

オーストラリアでは25日に初めて感染が確認された。患者は50代の中国人で、武漢に滞在した後、19日にオーストラリアに到着した。

フランスでは3人の発症が確認され、2人はパリ、1人はボルドーの病院で治療を受けている。欧州で新型肺炎が確認されたのは初めて。

各国の空港で、中国からの渡航者に対する検疫を強化している。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナに大規模夜間攻撃、19人死亡・66人負傷

ワールド

ウクライナに大規模夜間攻撃、19人死亡・66人負傷

ワールド

中国、日本産水産物を事実上輸入停止か 高市首相発言

ワールド

訂正-ジャワ島最高峰のスメル山で大規模噴火、警戒度
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 9
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 10
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中