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トルコ大統領「ロシア製ミサイル破棄せず」、トランプ氏に言明
11月19日、トルコのエルドアン大統領は、先週トランプ米大統領と会談した際、ロシアから購入した地対空ミサイルシステム「S400」について、米国の要求に応じて破棄することはないと言明したことを明らかにした。写真は12日、トルコのアンカラで記者会見を行う大統領(2019年 ロイター/Murat Cetinmuhurdar/Presidential Press Office)
[アンカラ 19日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は19日、トランプ米大統領と先週会談した際、ロシアから購入した地対空ミサイルシステム「S400」について、米国の要求に応じて破棄することはないと言明したと明らかにした。
両大統領は先週、ミサイル購入やシリア情勢など米国とトルコの間に山積する問題の解決を探るため会談した。米国政府はS400が米国の最新鋭ステルス戦闘機「F35」の脅威になるとして、F35の共同製造プログラムからトルコを除外した。またS400を破棄しない場合はトルコに制裁を科す可能性があると警告したが、まだ制裁の発動には至っていない。
エルドアン氏は与党公正発展党(AKP)の議員らに対し「S400問題の解決策を模索する方向でトランプ大統領と一致した」とした上で「トランプ大統領にはS400購入の経緯を改めて説明するとともに、S400の破棄は不可能で後戻りはできないと表明した」と語った。
さらに「米国がF35を巡って妥協しない姿勢を貫くなら、トルコは中期的な防衛要求を満たすため、他の選択肢を検討せざるを得ないことも伝えた」と明らかにした。
*内容を追加しました。