[‍5日 ロイター] - 米アンソロピックが最近、人工知能(AI)による業務自動化ツールを発表したことなどをきっかけに、インドITセクターのアプリケーションサービスの収益が侵食され、関連企業の株価に下押しリスクが生じる可能性が指摘されている。

インドのソフトウエア輸出企業株で構成される指数は4日に6%急落し、5日も0.6%安で取引を終えた。アンソロピックとデータ解析企業パランティアによるAI駆動型の自動化ツールが、労働集約型ビジネスモデルを揺るがすとの懸念からだ。下落は世界のIT株にも波及した。

ジェフリーズは「インドIT業界にはさらなる苦痛が待ち受けている」と指摘。「アプリケーションサービスが収益の40―70%を占める企業は成長圧力に直面して⁠いるが、市場の成長予想はこれを十分に反映していな‍いため、バリュエーションに下振れリスクが生じている」と語った。 

証券会社モティラル・オズワルは、AI主導の破壊的変化により今後4年間で業界収益の9―12%が消失する可能性があると‍推定している。

外国人投資家は2025年にインド‍IT株を過去最高の85億ドル相当売却した。しか‍し一部のアナリストは、売りが行き過ぎている可能性に言及している。

JPモルガンは、AIが業界を「破壊」するとの懸念に根拠がないわけではないと認めつつも、一部ツールの登場を根拠に企業が⁠重要な業務用ソフトウエアを全面的に置き換えると予想するのは合理的ではないと指摘した⁠。

インドの証券会社コタック‍・インスティテューショナル・エクイティーズは、足元の株価下落を「小さな揺れに対する過剰なパニック」と表現した。

インド大手IT企業の中でアプリケーションサービスへの依存度が高いのはタタ・コンサルタンシー・サービシズやテック・マヒンドラで、収益の約55―60%を占める。

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