メタ、AI使った広告の完全作成事業を年内に開始へ=WSJ

米メタ・プラットフォームズが2025年中に人工知能(AI)のツールを使って広告を完全に作成し、ターゲティング広告を実施できるようにすることを目指している。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係者の話として6月2日報じた。1月18日、スイスのダボスで撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[2日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズが2025年中に人工知能(AI)のツールを使って広告を完全に作成し、ターゲティング広告を実施できるようにすることを目指していると、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係者の話として2日報じた。
このAIツールは広告主が商品画像と予算額を提示すれば、メタのAIツールが画像と動画、文面を含めた広告を生成し、傘下のソーシャルメディア(SNS)のインスタグラム、フェイスブックの広告を投下する利用者を決定する。また、広告主がAIを活用して広告をそれぞれの個人に合わせられるようにする計画も立てている。
メタは世界で約34億3000万人のアクティブユーザーを抱えており、広告収入が売り上げの大半を占めている。
メタのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は先週、広告主はそう遠くないうちに「大規模に測定可能な結果」を提供するAI製品を必要としていると強調した。その上で広告主が目標を設定し、予算を割り当てれば、プラットフォームで処理できるようにするAIのワンストップサービスの構築を目指すと明らかにしていた。
他にスナップ、ピンタレスト、レディット などの米SNS企業も、競争の激しいオンライン広告市場で広告主を引き付けるためにAIや機械学習への投資を増やしている。