ニュース速報
ビジネス

日経平均は続伸、米中摩擦緩和の思惑 イベント控え様子見も

2025年04月24日(木)16時09分

 4月24日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比170円52銭高の3万5039円15銭と続伸して取引を終えた。写真は昨年2月、都内で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Noriyuki Hirata

[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比170円52銭高の3万5039円15銭と続伸して取引を終えた。米中貿易摩擦の緩和期待で前日の米国株が上昇したことを好感し、堅調に推移した。心理的節目の3万5000円を2日以来、約3週ぶりに終値で上回った。買い一巡後は、日米財務相会談を控えて伸び悩んだ。

日経平均は朝方に326円高で寄り付き、一時419円高の3万5287円95銭に上昇した。米国市場での半導体株高を受け、日経平均への寄与度の高い半導体関連株がしっかりとなり、指数を押し上げた。

一方、買い一巡後は伸び悩み「総じてイベント待ちの状態となった」(岩井コスモ証券の林卓郎投資情報センター長)と受け止められた。後場にはやや上げ幅を削る場面もあり、イベント前の持ち高調整売りが出たとの観測もあった。

日経平均は3万5000円を上回る時間帯が長く「下値の堅さを印象付けたが、目先の方向感は日米協議の結果次第といえる」(岩井コスモ証券の林卓郎投資情報センター長)とみられており、手掛けにくさも意識された。

TOPIXは0.32%高の2592.56ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.32%高の1334.27ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆1451億0700万円。東証33業種では、値上がりはその他製品や非鉄金属、保険など17業種、値下がりは陸運や食料品、不動産など16業種だった。

家庭用ゲーム機「スイッチ2」の需要の強さが示された任天堂が大幅高だったほか、前日に決算を発表したファナックは堅調だった。米投資拡大が伝わったトヨタ自動車はしっかり。一方、KDDIやコナミグループ、ニトリホールディングスはさえなかった。 新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.04%安の659.21ポイントと小反落した。

新規上場のLIFE CREATEの初値は公開価格を2.4%上回る1280円で、終値は初値を下回る1250円だった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが605銘柄(37%)、値下がりは985銘柄(60%)、変わらずは45銘柄(2%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値 

日経平均 35039.15 170.52 35194.7 34,960

1 .65─35

,287.9

5

TOPIX 2592.56 8.24 2606.41 2,586.

96─2,6

10.63

プライム指数 1334.27 4.25 1341.39 1,331.

48─1,3

43.56

スタンダード指数 1255.19 -3.52 1261.76 1,254.

16─1,2

62.62

グロース指数 842.34 -0.32 846.27 840.44

─847.4

7

グロース250指 659.21 -0.26 662.25 657.36

数 ─663.4

4

東証出来高(万株 188797 東証売買代金( 41451.0

) 億円) 7

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

トランプ氏、8月下旬から少なくとも8200万ドルの

ビジネス

クーグラー元FRB理事、辞任前に倫理規定に抵触する

ビジネス

米ヘッジファンド、7─9月期にマグニフィセント7へ

ワールド

アングル:気候変動で加速する浸食被害、バングラ住民
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 2
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 3
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...その正体は身近な「あの生き物」
  • 4
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 5
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 6
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 7
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    「腫れ上がっている」「静脈が浮き...」 プーチンの…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中