ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、雇用統計受けた売り失速 来週のCPIに注目

2024年12月07日(土)07時11分

ニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。労働省が朝方発表した11月の雇用統計を受け当初は売りが優勢だったが、来週に消費者物価指数(CPI)の発表を控え、売りは失速した。(2024年 ロイター/Lee Jae-Won)

[ニューヨーク 6日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。労働省が朝方発表した11月の雇用統計を受け当初は売りが優勢だったが、来週に消費者物価指数(CPI)の発表を控え、売りは失速した。

11月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は22万7000人増。小幅な伸びにとどまっていた10月から急回復した。失業率は4.2%に上昇。前月まで2カ月連続で4.1%だった。

TDセキュリティーズの外為・新興国市場戦略責任者、マーク・マコーミック氏は、雇用統計を受け連邦準備理事会(FRB)が今月の会合で追加利下げを決定するとの観測が確認され米国債利回りが低下し、ドル相場はこれに連動したと指摘。「来週発表のCPIが17─18日の連邦公開市場委員会(FOMC)に向け重要な最後の経済指標になる」と述べた。

LSEGによると、FRBが今月のFOMCで0.25%ポイントの利下げを決定する確率は85%。雇用統計発表前は約70%だった。

INGの米国担当チーフ国際エコノミスト、ジェームズ・ナイトリー氏は「FRBは金融政策の制約的な領域から中立的な方向への移行を継続させるため、着実に0.25%ポイントの利下げを決定する」としている。

終盤の取引で主要通貨に対するドル指数は0.3%高の106。

ユーロ/ドルは0.3%安の1.0561ドル。ドル/円はほぼ横ばいの150円。

韓国ウォンは0.4%安の1米ドル=1422.7ウォン。

ドル/円 NY終値 150.03/150.04

始値 150.49

高値 150.65

安値 149.37

ユーロ/ドル NY終値 1.0568/1.0571

始値 1.0586

高値 1.0629

安値 1.0543

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、プーチン氏と「2週間以内に」ハンガリー

ビジネス

世界経済は「底堅い」が、関税リスクを織り込む必要=

ワールド

G20財務相会議が閉幕、議長総括で戦争や貿易摩擦巡

ワールド

米ロ外相が近日中に協議へ、首脳会談の準備で=ロシア
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口減少を補うか
  • 2
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 3
    間取り図に「謎の空間」...封印されたスペースの正体は?
  • 4
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 5
    【クイズ】サッカー男子日本代表...FIFAランキングの…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 8
    疲れたとき「心身ともにゆっくり休む」は逆効果?...…
  • 9
    ホワイトカラーの62%が「ブルーカラーに転職」を検討…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 1
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 2
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 3
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 4
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 5
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 6
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 9
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 10
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中