ニュース速報
ビジネス

仏大統領、米金融幹部らと会合 財政悪化の懸念払拭図る=関係筋

2024年10月04日(金)15時13分

 マクロン仏大統領は先月末にニューヨークで、米金融大手の幹部らと会談し、フランスの財政見通しなどについて議論した。写真は3日、パリで撮影(2024年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

Nupur Anand Michel Rose

[ニューヨーク/パリ 4日 ロイター] - マクロン仏大統領は先月末にニューヨークで、米金融大手の幹部らと会談し、フランスの財政見通しなどについて議論した。関係者が今週明らかにした。拡大する仏財政赤字に対する懸念払拭に努めた。

関係者によると、ゴールドマン・サックスのジョン・ウォルドロン社長やブラックストーンのスティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)など金融大手幹部13人が会合に出席し、1時間以上マクロン氏と協議した。

会合に参加した関係者によると、マクロン氏はフランスと欧州の経済について率直な意見を述べた。また、フランスの財政見通しに対する幹部らの不安を和らげようと努めたという。

いかなる増税にも過剰反応しないよう求め、歳出削減が第一の目標だと伝えた。

海外投資家はフランスの公的債務の約50%を保有しており、この割合は、イタリアやスペイン、ドイツなど他のユーロ圏諸国よりもはるかに高い。

この会合は、バルニエ仏首相が大幅な歳出削減と大企業や富裕層を対象とした増税案を発表する1週間前に行われた。バルニエ氏は1日、多額の財政赤字を縮小するには、歳出削減と大企業や富裕層への増税以外に選択肢はないと訴えた。

マクロン氏は会合で、フランスは有望な投資先だと強調した。また、多国籍企業が事業を拡大させる方法についても議論したという。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

フィリピン第3四半期GDP、前年比+5.2%に鈍化

ワールド

アングル:返り咲きトランプ氏、米連邦最高裁の保守派

ビジネス

日産、通期の純損益予想を未定に変更 生産能力2割・

ビジネス

USスチール買収に自信、日鉄副会長「間違いなく年末
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選と日本経済
特集:米大統領選と日本経済
2024年11月 5日/2024年11月12日号(10/29発売)

トランプ vs ハリスの結果次第で日本の金利・為替・景気はここまで変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウクライナ軍と北朝鮮兵が初交戦
  • 2
    「ダンスする銀河」「宙に浮かぶ魔女の横顔」NASAが今週公開した「不気味で美しい」画像8選
  • 3
    米大統領選挙の「選挙人制度」は世界の笑い者── どうして始まりなぜ変えられないのか?
  • 4
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄…
  • 5
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはど…
  • 6
    どちらが勝っても日本に「逆風」か...トランプvsハリ…
  • 7
    【読解力を高める】オーディオブックの意外な効用...…
  • 8
    「家族は見た目も、心も冷たい」と語る、ヘンリー王…
  • 9
    アメリカを「脱出」したいアメリカ人の割合が史上最…
  • 10
    ネアンデルタール人「絶滅」の理由「2集団が互いに無…
  • 1
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウクライナ軍と北朝鮮兵が初交戦
  • 2
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大人気」の動物、フィンランドで撮影に成功
  • 3
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄道計画が迷走中
  • 4
    日本で「粉飾倒産」する企業が増えている理由...今後…
  • 5
    「家族は見た目も、心も冷たい」と語る、ヘンリー王…
  • 6
    脱北者約200人がウクライナ義勇軍に参加を希望 全員…
  • 7
    投票日直前、トランプの選挙集会に異変! 聴衆が激…
  • 8
    「ダンスする銀河」「宙に浮かぶ魔女の横顔」NASAが…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    「常軌を逸している」 トランプ、選挙集会で見せた「…
  • 1
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 2
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 6
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 7
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 8
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 9
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄…
  • 10
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中