スタバ元CEOの労組支持者への発言、違法と判断=米労働当局
米コーヒーチェーン最大手スターバックスの元最高経営責任者(CEO)、ハワード・シュルツ氏が労働組合を支持する従業員に対して「他社で働け」と発言したことを巡り、全米労働関係委員会(NLRB)は労働法違反だと判断した。写真は同社のロゴ。メキシコのメキシコ市で6月撮影(2024年 ロイター/Raquel Cunha)
Daniel Wiessner
[3日 ロイター] - 米コーヒーチェーン最大手スターバックスの元最高経営責任者(CEO)、ハワード・シュルツ氏が労働組合を支持する従業員に対して「他社で働け」と発言したことを巡り、全米労働関係委員会(NLRB)は労働法違反だと判断した。
NLRBは2日、2022年に開催されたイベントでのシュルツ氏の発言について、労組結成を妨げる恐れがある違法な脅迫だとの見解を示した。
シュルツ氏はスターバックスのCEOを過去に3回務め、昨年退任。同社を世界的なブランドに成長させた功績がある。
届け出によると、シュルツ氏は22年のイベントで、「スターバックスに不満なら他社で働けばいい」と発言した。労組結成に否定的な同社の姿勢や待遇を批判した従業員に対して語ったという。
スターバックスは、大きな文脈で見ればシュルツ氏は労組結成を阻むつもりで発言したわけではなかったと申し立てたが、NLRBはこれを拒否した。