ニュース速報
ビジネス

米6月PPI、前月比+0.2%と予想上回る 9月利下げ観測は変わらず

2024年07月13日(土)00時34分

 米労働省が12日発表した6月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)0.2%上昇だった。穏やかな上昇となり、米連邦準備理事会(FRB)の9月利下げ観測を後押しするとみられる。ニューヨークで2023年12月撮影(2024年 ロイター/Eduardo Munoz)

Lucia Mutikani

[ワシントン 12日 ロイター] - 米労働省が12日発表した6月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)0.2%上昇と市場予想(0.1%上昇)を若干上回った。サービス価格が上昇した。ただ米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを開始するとの見方は変わらなかった。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「工場の現場では消費者物価指数(CPI)に影響を及ぼすようなインフレ圧力はあまり感じられない」と指摘。「卸売物価の圧力は弱まりつつあるが、その傾向は劇的というよりはむしろ弱々しいものだ」と述べた。

5月の前月比は変わらずだった。

6月の前年比は2.6%上昇と2023年3月以降で最大の伸びを記録。市場予想は2.3%上昇、5月は2.4%上昇だった。

6月はサービス価格が0.6%上昇した。5月は0.3%上昇だった。

卸売業者や小売業者が受け取るマージン(利ざや)の尺度である最終需要貿易サービスが1.9%上昇したほか、ポートフォリオ管理費が前月の0.8%下落から一転1.0%上昇。航空運賃も前月の3.9%下落から1.1%上昇に転じた一方、宿泊費は前月の2.7%上昇から0.2%下落となった。

財の価格は0.5%下落。5月は0.8%下落だった。ガソリンが5月の7.3%下落に続き5.8%下落した。食品も0.3%下落。5月は変わらずだった。

変動が大きい食品とエネルギーを除いた財のコア指数は変わらず。5月は0.2%上昇だった。

食品とエネルギー、貿易サービス部門を除いたコア指数も変わらず。5月は0.2%上昇していた。前年比では3.1%上昇。5月は3.3%上昇だった。

食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.4%上昇、前年比3.0%上昇。市場予想は前月比0.2%上昇、前年比2.5%上昇だった。

PPIとCPIに基づくと、FRBが重視するコア個人消費支出(PCE)は6月に約0.13%上昇となる見通し。5月は0.1%上昇だった。

前年比では2.5%上昇となる見込み。5月は2.6%上昇だったが、エコノミストによると小幅に下方改定される可能性があるという。

キャピタル・エコノミクスの北米チーフエコノミスト、ポール・アシュワース氏は「9月の利下げが見込まれているが、7月に予想外の動きが起こる可能性も完全には排除できない」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

パキスタン首相、米主導「平和評議会」初の首脳会合に

ワールド

ベネズエラ暫定大統領、米から招待と発言=報道

ワールド

トランプ米政権、帰化者の市民権剥奪へ取り組み拡大=

ワールド

ミネソタ州への移民対策職員増派が終了へ、トランプ氏
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の定説に挑む、3人の日本人科学者と外科医
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベル…
  • 5
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 6
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    エプスタイン疑惑の深層に横たわる2つの問題
  • 10
    台湾侵攻を控えるにもかかわらず軍幹部を粛清...世界…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中