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米GDP、第2四半期は2.4%増 予想上回る
米商務省が27日発表した第2・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.4%増えた。ロイターがまとめた市場予想の1.8%増を上回った。(2023年 ロイター/Thomas White)
[ワシントン 27日 ロイター] - 米商務省が27日発表した第2・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.4%増えた。ロイターがまとめた市場予想の1.8%増を上回った。
力強い労働市場を背景に、個人消費が下支えされた。また、企業は設備投資を拡大しており、懸念される景気後退を抑制する可能性がある。
第1・四半期のGDPは2.0%増えていた。
米連邦準備理事会(FRB)はインフレ抑制のために2022年3月以降に525ベーシスポイント(bp)利上げしたが、住宅市場と製造業を除くとおおむね堅調に推移。昨年下半期以降、米経済は景気後退(リセッション)に陥るとの予測もあったが、物価上昇圧力が弱まる中、FRBが思い描く景気のソフトランディング(軟着陸)は実現可能との見方も出ている。
FWDBONDS(ニューヨーク)のチーフ・エコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「米経済は極めて強靭だ。物価上昇による衝撃とそれを食い止めるためのFRBの積極的な利上げを受け、景気後退は避けられないという否定的な意見に打ち勝ったことが示された」と述べた。
米経済活動の3分の2超を占める個人消費は1.6%増。第1・四半期の4.2%から増加ペースは鈍化したものの、GDP伸び率を1%ポイント以上押し上げるには十分だった。