ニュース速報

ビジネス

米ファイザー、主な竜巻被害は製造施設でなく倉庫=CEO

2023年07月24日(月)08時38分

 米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は7月21日、竜巻に襲われたノースカロライナ州にある同社ロッキーマウント工場(写真)について、主に被害を受けたのは倉庫で、製造施設ではないと述べた。19日撮影の提供写真。ABC Affiliate WTVD via REUTERS(2023年 ロイター)

[21日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は21日、竜巻に襲われたノースカロライナ州にある同社ロッキーマウント工場について、主に被害を受けたのは倉庫で、製造施設ではないと述べた。

19日に発生した竜巻により、ロッキーマウント工場の倉庫は完全に損壊したが、製造施設は大きなダメージを負っていないように見受けられる。

ただブーラ氏は、製造施設の構造に被害がないとしても、再稼働には数週間を要するだろうと説明。現在は工場の再稼働に向けて電力の復旧に取り組みつつ、米国内の代替生産候補地の選定も進めていると付け加えた。

ロッキーマウント工場は、無菌注射剤の製造で世界屈指の規模。病院で使われる麻酔薬や鎮痛剤、抗感染症薬などを供給し、米国の病院向けのファイザー製無菌注射剤の25%近くがここで製造されている。

ブーラ氏は、同社の手元には6週間分の在庫があるので、しばらく病院側には影響がないと強調した。

米食品医薬品局(FDA)もファイザーと協力し、ロッキーマウント工場の被害がもたらす影響を点検中。現段階では病院や卸売会社に製品がある点を踏まえ、直ちに供給面で重大な支障が生じるとはみていない。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ニューサム加州知事の逮捕支持を示唆 移

ワールド

カナダ首相、国防費増額を誓約 NATO目標の年度内

ワールド

メキシコ大統領、ロスのデモ暴徒化を非難 米との二国

ワールド

米中、ロンドンで2回目閣僚級協議を開始 レアアース
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 3
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、健康に問題ないのか?
  • 4
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 5
    救いがたいほど「時代錯誤」なロマンス映画...フロー…
  • 6
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 7
    「白鵬は、もう相撲に関わらないほうがいい」...モン…
  • 8
    コメ価格高騰で放映される連続ドラマ『進次郎の備蓄…
  • 9
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 10
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 4
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 5
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 6
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 7
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 8
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 9
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 10
    救いがたいほど「時代錯誤」なロマンス映画...フロー…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中