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米景気後退の可能性は50%程度、欧州も同様=PIMCO
A picture illustration shows U.S. 100 dollar bank notes taken in Tokyo August 2, 2011. REUTERS/Yuriko Nakao
[30日 ロイター] - 米大手運用会社PIMCOの債券担当グローバル最高投資責任者アンドリュー・ボールズ氏は30日、今後12カ月間に米国がリセッション(景気後退)に陥るする可能性が50%近く、あるいは若干上回るとの見方を示した。
ボールズ氏はメディア向けのウェビナーで「重要なのはリセッションだけでない。明らかに成長が大幅に減速するだろう」と述べた。
「短期的なインフレ状況は非常に重要だ。中央銀行はインフレに関する信認を重視している」と指摘した。
欧州の景気後退の可能性は同程度で、おそらく若干高めとの見方を示した。
米連邦準備理事会(FRB)の利上げに関する市場の織り込みは「妥当」と指摘。「欧州については、欧州中央銀行(ECB)が表明したように今年利上げを実施し政策金利はプラスになるものの市場の想定する水準になるかは不透明」と述べた。
同氏はECBのターミナル金利を0.75─1%程度と予想。「マイナスが起点なのでかなりの引き上げになる」と述べた。