ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ユーロ下落、ECB総裁発言受け ドルは上昇

2022年06月29日(水)05時12分

ニューヨーク外為市場ではユーロが下落。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は28日、ECBが検討している債券買い入れプログラムについて発言したものの、金融政策見通しについて新たな手がかりを示さなかった。写真は2016年11月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

[ワシントン 28日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではユーロが下落。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は28日、ECBが検討している債券買い入れプログラムについて発言したものの、金融政策見通しについて新たな手がかりを示さなかった。

ラガルド総裁はECBが段階的に行動するとしつつも、中期的なインフレが悪化した場合、特にインフレ期待が不安定化する兆候がある場合は、断固として行動する選択肢もあると述べた。

ユーロはラガルド総裁の発言を受け、1.06ドルを下回る水準で推移。終盤の取引では0.6%安の1.052ドル。

TDセキュリティーズのシニアFXストラテジスト、メーゼン・イッサ氏は、ロシアのウクライナ侵攻やユーロ圏の分断化リスクに言及し、「米連邦準備理事会(FRB)に比べ、ECBには固有の限界がある」とし、「ECBは厳しい状況に置かれている」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数は0.51%高の104.49。

ステートストリートのシニアグローバルマクロストラテジスト、マービン・ロー氏は「不確実性の強い時期にドルは上昇する。少なくとも夏の間、インフレ動向の状況が一段と明確になるまで、不確実な状況は続く見通しだ」と述べた。

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は28日、政策金利が年末までに「間違いなく」3─3.5%の水準に上昇する必要があるという認識を示した。同時に、米国が景気後退(リセッション)に陥ることは想定していないとも述べた。

オフショア中国人民元は上昇。中国国家衛生健康委員会が新型コロナウイルスの流行に伴い海外からの入国者に義務付けている隔離期間を短縮すると発表したことが材料視された。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.96%安の2万0278.95ドル。今月に入り1万7588.88ドルまで下落していた。

イーサも3.52%安の1159.35ドル。

ドル/円 NY午後4時 136.18/136.19

始値 136.15

高値 136.38

安値 135.92

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0524/1.0528

始値 1.0576

高値 1.0587

安値 1.0504

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル、ガザ地区最大都市ガザ市に地上侵攻 国防

ワールド

米、自動車部品に対する新たな関税検討へ 国家安保上

ビジネス

米8月小売売上高0.6%増、3カ月連続増で予想上回

ビジネス

米8月製造業生産0.2%上昇、予想上回る 自動車・
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 2
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがまさかの「お仕置き」!
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 7
    「なにこれ...」数カ月ぶりに帰宅した女性、本棚に出…
  • 8
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 9
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中