ニュース速報

ビジネス

下値固め、米長期金利の動向に注目=来週の東京株式市場

2021年02月26日(金)16時18分

来週の東京株式市場は、不安定な相場環境の中、下値固めの展開が想定されている。写真は、東証内の大画面を見つめる入館者。2020年10月2日に撮影。(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 26日 ロイター] - 来週の東京株式市場は、不安定な相場環境の中、下値固めの展開が想定されている。26日の東京株式市場では、米国の長期金利上昇による米株安を警戒し、日経平均が大幅反落となり1200円超安で取引を終えた。市場の関心は、引き続き米国の長期金利に集まっているが、投資家心理の改善は「金利上昇が一服するかどうかにかかっている」との見方が出ている。

日経平均の予想レンジは2万8900ー2万9600円。

26日の日本株市場は、売りが売りを呼ぶ相場展開となり大幅反落した。米国の長期金利の上昇スピードにマーケット参加者は警戒を強めており、市場からは「金利が下がらない限り、株価の急反発も期待しづらい状況だ。米国の10年債利回りが高止まり、あるいは1.5%程度を維持した場合でも、株価は下げ止まりこそすれ、反発は厳しいとみている」(ニッセイ基礎研究所のチーフ株式ストラテジスト・井出真吾氏)との声が聞かれた。

一方、日経平均は2月に入ってから上昇基調をたどり、16日には3万0714円52銭の高値を付けていたことから「いつ調整が入ってもおかしくはない状況だった」(岡三オンライン証券のチーフストラテジスト、伊藤嘉洋氏)との指摘も聞かれる。

「26日は週末と月末が重なりポジション調整売りが先行した。ただ、国内では関西や中部地方などで緊急事態宣言が2月末で解除される見通しとなり、プラス材料もある。来週も値がさ株は引き続き利益確定が優勢になる可能性が高いが、内需型の景気敏感株では物色が活発になるとみている」(伊藤氏)という。

主なスケジュールでは、国内で1月失業率が公表予定となっている。海外では、米国で2月ISM製造業景況指数、2月失業率が発表される予定。

※経済指標予測[JP/FOR]

※関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください

(株式マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ホワイトハウスの大宴会場計画、1月にプレゼンテーシ

ビジネス

中国の24年名目GDP、134.8兆元に下方改定

ワールド

ウクライナ巡る米との交渉、ゆっくり着実に進展=ロシ

ビジネス

小売販売額11月は前年比1.0%増、休日増と食品値
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 5
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 8
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 5
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 6
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 7
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 10
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中