ニュース速報

ビジネス

JSR、4─12月期の営業利益58.7%減 半導体材料「非常に強い」

2021年01月25日(月)23時00分

[東京 25日 ロイター] - JSRは25日、2020年4─12月期の連結営業利益(国際会計基準)が前年同期比58.7%減の126億円だったと発表した。デジタル化の進展で半導体材料が伸びたが、新型コロナウイルスの影響による上期の自動車・タイヤ需要の落ち込みを受けた合成ゴム・合成樹脂事業が重しとなった。半導体材料の需要は強く、業績にプラスとの見通しを示した。

会見した宮崎秀樹取締役常務執行役員は足元の状況について、半導体材料事業が好調だったほか、合成ゴム・合成樹脂事業も「自動車・タイヤ関連市場の回復で業績回復が進んだ」と説明した。

半導体材料は自動車や車載向けだけでなく、データセンターや第5世代(5G)通信網向けの需要が「非常に強い」という。良好な状態は続くとし、今後の同社業績に「ポジティブに反映するのではないか」と述べた。

合成ゴムや合成樹脂では、自動車生産への影響の観点から「少しネガティブに働くかもしれないが、タイムラグがあるので第4四半期に(影響が)出るかはまだ何とも言えない」と語った。

売却検討と一部で報じられた合成ゴム事業の構造改革は「抜本的、聖域なき観点で検討を進めている。必要な改革を断行していく」とした。

21年3月期の営業利益予想は前年比49.8%減の165億円で据え置いた。リフィニティブがまとめたアナリスト16人による予想の平均値は195億円。

<社外取締役に「物言う株主」>

同社は、社外取締役候補者としてアクティビスト(物言う株主)として知られるバリューアクト・キャピタル・マネジメントのパートナー、ロバート・ヘイル氏の選任を内定したとも発表した。6月の定時総会での承認を経て正式決定する。

宮崎氏はバリューアクトについて、企業への長期投資や投資先の事業再構築で実績があると説明したほか、ヘイル氏は企業の取締役経験も豊富だとし「長期的企業価値向上に貢献してもらえると期待している。全てのステークホルダーの利益のために貢献していただく」と述べた。

バリューアクトは20年3月末時点でJSR株式の7.33%を保有。ヘイル氏はオリンパスの社外取締役を務めている。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

IEA、石油備蓄4億バレル放出で合意 過去最大規模

ワールド

イラン、W杯「参加できない」 最高指導者殺害で=ス

ワールド

トランプ氏、イランの標的「ほぼ残らず」 戦闘近く終

ビジネス

米CPI、2月前年比+2.4%上昇 3月のインフレ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 2
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃に支持が広がるのか
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 6
    「邪悪な魔女」はアメリカの歴史そのもの...歌と魔法…
  • 7
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 8
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 9
    ホルムズ封鎖で中国動く、イランと直接協議へ
  • 10
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 6
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 7
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中